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書きたいのに書けないときの解決法/サマーセミナー2018

「こういう作品を書きたいなぁ」というアイデアはあるのに、いざ書こうとすると書けない。
「書きたいのに書けない…」というとき、ありますよね。

そんなときは…

【妄想を暴走させる!】

これを実践してみてください。

でも、いきなり「妄想を暴走させろ」と言われても戸惑ってしまいますよね。
どういった妄想を、どう暴走させればいいのか。

そのポイントを、今年も大盛況のうちに終了しましたサマーセミナー2018「シナリオミッションインポッシブルⅡ」の模様とともにリポートいたします。

妄想を暴走させる!

今年も、「生徒の皆さん=エージェント」「講師=諜報員(写真↑)」「事務局=当局」と呼ぶ季節がきました。昨年に引き続き、サマーセミナー2018は「シナリオミッションインポッシブルⅡ」。
こう聞くと、「Ⅱ?昨年と同じじゃん…」と思われるかもしれませんが、勿論パワーアップしています!

なんといっても今年は、妄想を暴走させないといけないのです。

シナリオの技術をきちんと使いこなして魅力的なドラマを作るために、朝の9:30から夜の21:30までの12時間、15日・16日の両日ご参加いただいたかたは合計24時間、妄想を暴走していただきます。

妄想を暴走させるために、当局および諜報員のメンバーはこのような4つのミッションを用意。
・1stミッション:「行動の魅力づけ」を使って主人公のキャラクターを際立たせろ!
・2ndミッション:「セリフは嘘つき」を使って主人公の感情を際立たせろ!
・3rdミッション:「カセ」を使って主人公の葛藤を際立たせろ!
・ラストミッション:3つのミッションで書いた中から1作品選び、シナリオの技術を使いこなして「直し」(本文7枚)をせよ!

1stミッション~3rdミッションでは、本文5枚を45分で執筆。
各ミッション開始直前に「課題」が発表されます。

当日は40度近い猛暑日…。
エージェントの皆さんの疲れが目立ち始めたのが「3rdミッション:カセを使って主人公の葛藤を際立たせろ!」。このミッションで “発令”された課題は「仮病」でした。

このミッションでは課題「仮病」をテーマに、カセを使って主人公の葛藤が際立つように書いていきます。
でもまず前提として、このミッションでは一体、どんな妄想を、どんな風に暴走すればいいか、ちょっと分からないですよね…。
そのヒントとして、ミッション開始前、浅田諜報員はこう述べました。

〇浅田諜報員:3rdミッションでは、カセを使って、主人公の葛藤を暴走させてください。
“葛藤を暴走させる”というのは例えば、
「秘密を打ち明けようかな…、でも黙っておこう…、でも打ち明けようかな…、でも黙っておこうかな…」
――といったように主人公の気持ちを大きく大きく揺れ動かします。
この“揺れ”が葛藤です。
主人公の葛藤を暴走させるとは、カセを使って主人公の気持ちを大きく揺れ動かすことです。
こうやって葛藤を暴走させると、視聴者はそんな主人公の姿に感情移入し「面白い」と感じます。

*     *     *

浅田諜報員からのアドバイスを聞くと、“暴走”の意味が分かりますよね。
こうやって暴走させると、ボンヤリしていたアイデアが、具体的なカタチになりそうじゃないですか?

なお、ご参考までにですが、
映画『ミッション:インポッシブル』シリーズの最新作『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(8/3公開)でもトム・クルーズ演じる主人公のイーサン・ハントの葛藤が暴走してます!

※You Tube
パラマウント・ピクチャーズ(日本版)
『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』本予告

 

ミッション終了後にはグループエージェント賞とトップエージェント賞を選出!

浅田諜報員から、前述したようなアドバイスを色々と受けた後、いよいよミッション開始。
ミッションごとに課題が発表され、45分で書いていただき(写真↑)、ゼミで作品を発表(写真↓)。
これを繰り返します。

そして、ラストミッション後のゼミではグループエージェント賞となる1作品を、ゼミの皆さんの投票で選出。

その後、グループエージェント賞の作品からまた1作品を、サマーセミナー参加者全員の投票で選び、最優秀作品賞となるトップエージェント賞を決定します。

今回、グループエージェント賞を受賞されたのは、こちらのエージェントの皆さまです。
15日のサマーセミナーでのグループエージェント賞受賞者は…

(写真左から)
・村田貴美子さん(作家養成講座)
・伊藤弘美さん(研修科)
・志知久男さん(通信研修科)
・松雪千寿さん(本科)
・山口彩さん(本科)
・小島美香さん(通信研修科)
・佐藤美惠子さん(通信基礎科)

16日のサマーセミナーでのグループエージェント賞受賞者は…

(写真左から)
・西川哲哉さん(作家養成講座)
・樽井武彦さん(作家集団)
・田中将乃祐さん(本科)
・鈴江由美子さん(研修科)
・廣津佑希子さん(作家養成講座)
・菊池玲子さん(研修科)
・西口尊雄さん(本科)

そして最優秀賞であるトップエージェント賞を受賞したのは…

15日は山口彩さん!

16日は西口尊雄さん!

おめでとうございます!

今回、グループエージェント賞およびトップエージェント賞を受賞された方々には、エンタテイメント性のあるシナリオライターを探しているエイベックス・ピクチャーズのプロデューサーのかたに、この受賞作を読んでいただけるチャンスがついています。

昨年のサマーセミナー2017ではこういったチャンスはなかったのですが、グループエージェント賞を受賞した川上信也さんは、そのとき選ばれた作品『桃の缶詰』をその後ブラッシュアップし、ご自身で映像化。その作品が「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2018」で230本の中から19本に選ばれ、入選されました!

ただ、グループエージェント賞やトップエージェント賞を受賞していなくても、書くチカラはサマーセミナーに参加する前よりも確実にパワーアップしています。
昨年のサマーセミナー2017に参加された川瀬太朗さんは第18回テレビ朝日新人シナリオ大賞の映画部門で優秀賞を受賞されています。

サマーセミナー2018にご参加されなかったかたも、今回ご紹介した【妄想を暴走すること】をぜひ実践してみてください。「書きたいのに書けない…」が解決できますよ!

「こういう話を書いてみたい!」という熱い気持ちも暴走させて面白い作品を書いていきましょう。

サマーセミナーではアウトプットだけでなく楽しいインプットも!

40度近い暑さの中、朝の9:30から夜の21:30までアウトプットし続けるのは大変…。
だからこそ、楽しいインプットの時間もご用意。
その1つが、出身ライターのメッセージ&サインカードのプレゼント。
先輩方のメッセージに背中を押され、疲れも吹き飛びます。

他にも今回は、昨年のサマーセミナーで“産声”をあげた川上信也さんの作品『桃の缶詰』を上映。

 

こういった楽しいことも交えながら、12時間、皆さん頑張りました!
最後は全員で乾杯。

来年のサマーセミナーは一体どんな内容になるか…。
ぜひ来年のサマーセミナー2019を楽しみにしていてください!

※昨年のサマーセミナーの模様はこちらからご覧ください。

 

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