数あるシナリオスクールから選ぶ方法
世の中には、シナリオ講座を実施するシナリオスクールと呼ばれるものが、いくつもあります。
シナリオ作家協会や放送作家協会が主催するシナリオ講座や、大学や専門学校の学科の授業、シナリオ・センターのようなシナリオ専門の教育機関が実施するシナリオ講座から、個人の方がやっているものまで、枚挙に暇がりません。
何を基準に選べばいいの?
という方も多いかと思います。例えば、シナリオスクール選びの一つの基準として、様々な要素を数字にすることで、はっきるするのではないでしょうか。
とはいえ、他の講座の内情はわからないので、とりあえずシナリオ作家養成講座を数字上で、丸裸にしてみました。シナリオスクール選びの参考にしてください。
シナリオの勉強方法を知りたいという方は、こちら>>シナリオの勉強方法。面白くする技術をガッツリ解説 をお読みください。
シナリオ作家養成講座の授業時間
そもそもシナリオ作家養成講座とは、シナリオ・センターの基礎講座の一つです。6ヶ月間で、23回の授業を行います。詳しくは>>シナリオ作家養成講座 のページをご覧ください。
本講座は、内館牧子さんや岡田惠和さん、坂口理子さんなど多くの出身ライターの方々が受講せれた講座です。
で、早速、数字で見ていきたいと思います。
まず、授業時間です。
・23回×2時間=46時間
連ドラ1クール10回(として)×1時間=10時間
つまり、シナリオ作家養成講座の授業時間は、連ドラ約4クール以上だということになります。
▼先輩の生の声は参考になるかも!?岡田惠和さんの公開講座の模様
シナリオ作家養成講座を受講期間中にシナリオについて考える時間
シナリオ作家養成講座では、(というかシナリオ・センターの講座では)毎回必ず課題が出ます。課題があるため、常に創作モードになっていると考えると(いや、なってくださいよ!)21週間もシナリオについて考えることになります。
・日数にすると21週×7日=147日
・時間にすると147日×24時間=3528時間
寝ている間だって、創作モードでしょう?夢にみるでしょ?だから24時間で掛け算します。なかなか長い時間ですよね。淡い恋心なんか、軽く凌駕します。(ここは、個人差ありますかね)
シナリオ作家養成講座で出されるシナリオの課題数
・課題数21本
枚数にするとペラ(200字詰原稿用紙)225枚
225枚を時間で換算すると約112.5分 注:ペラ2枚で映像約1分換算
つまり2時間ドラマ約1本分ものシナリオを書くことになります。
でも、実際に書き始めるのはペラ2枚、3枚と少しずつ増えていきます。さらに、いちいち課題ごとに添削がされます。2時間もの一本書くよりもはるかにシナリオの技術が血肉になって身につきます。
シナリオ作家養成講座の課題を添削される本数
・添削される本数21回
注:添削とは、講義で学んだ技術を理解できているかプロの目で確認
作品1本につき、約240語で添削
注:課題・作品によって異なる
・21回×240語=5040語
ペラ換算で、25枚。
少ないですか?でもこれ、受講生1人分に講師がさく枚数ですよ。
ということは、基本的に受講生が100名弱ですから、講師は半年間の講座でペラ2500枚文も添削するのです。これね、うまくなってもらわなきゃやってらんないって気分に講師はなります。だから?添削にも熱が入るってもんなんです。
はっきり言って、あなただけのオリジナルテキスト!
添削を、これだけ熱心にやっているシナリオスクールはないのではないでしょうか。シンプルにめんどくさいですからね。
では、なぜシナリオ・センターではできるのかというと、1970年からの蓄積と、講義のポイントと連動して添削するので、添削のポイントも絞られているからです。
生徒さんは添削内容を理解しやすいし、添削の講師も集中して取り組める、そんな仕組みができあがっているのです。
シナリオスクールを受講しての成果
・これらの数字×あなたのやる気=???
注:あなた次第で0にも100にもできます!
ここはね、正直言って図れません。いろいろな要素が入ってきますから。でも確実なことは、それなりのやる気さえあれば、シナリオの基礎技術はちゃんと身につくよ、ということです。技術が身についたら、作家デビューの架け橋もあります。>>詳しくはライターズバンクについてをご覧ください。
「それなり」というのは、プロになりたいでも、何か仕事に役立ちそうでも、昔から興味あったら、ちょっとやってみたいでも、趣味を増やしたいでも、OKです。
半年後のあなたは、プライスレスです。実際に受講した方の声が気になる方はこちら>>132期シナリオ作家養成講座の受講生の声 をご覧ください。
シナリオスクール選びの基準に、出身ライターの活躍状況もどうぞ
シナリオスクール選びの基準に、各講座や学校の内容を数字にしてみる、というのも面白いのではないでしょうか。
最後に、実際に受講生や受講した先輩の活躍は、シナリオスクールを選ぶ際の大きなポイントだと思います。気になる方は、>>出身ライターの活躍状況をご覧ください。
計算をしたのが、数学を高校1年で卒業し、陶芸の授業を受けていたシナリオ・センターの新井ですから、もしかすると細かい部分で、間違っている可能性もあります。ご容赦ください。
ただ、こんな感じで比較検討する方法もあるんだな、と思ってもらえたら幸いです。