REALLY?

シナリオ・センター代表の小林です。北海道では、半分が停電、断水も復旧していないそうで、どれだけ不安な夜を送られているのかと思うと心が痛いです。
今夜から北海道は雨のピークになるとか、西日本は局地的に雷と非常に激しい豪雨が降るという天気予報。 どうかこれ以上悪化させないで下さいと祈るばかりです。
くれぐれもお気をつけて、安全確保をされてくださいね。
フト、いくつかのニュースで思ったのですが、「半分復旧した」というのと「半分しか復旧していない」というのでは、事態は同じことなのにまったくニュアンスが変わります。
ポジティブに捉えるか、ネガティブに捉えるかだけでも見方ひとつで変わるわけです。
最近は、マスコミが体制に迎合していて信用できないという声をよく聞きます。
人は皆違うので、見方も感じ方も違うのですから、何が本当で何が嘘なのか、自分でちゃんと見極めて考えないと見せかけの情報に流されてしまいます。
常に「REALLY？」と問いかけることが大事なのではないでしょうか。
それにしても、これだけ日本各地で同時に災害が起きている今現在、困窮されている方々がたくさんいらっしゃるのに、トップは自分たちのことばかりで動いていて・・・どういうハートの持ち主たちなのかと首を傾げたくなります。

ドラマの戦い

山本むつみさんが、打ち合わせの合間を縫って、スペシャルドラマのポスターを持ってきてくださいました。
「飲もうね」と言いながらなかなかお互いに都合がつかないまま、久しくお顔も拝見していなかったので、ちょっとだけでもとお顔を見せてくださり、とても嬉しかったです。
今回お持ちいただいたポスターは、9月21日放映のテレビ東京開局55周年特別企画「Aではない君と」
昨今、どちらかというと軽めのドラマが多い中、原作が持つ深いテーマを大切にした重厚かつ答えのない問いに正面から取り組まれたドラマです。
稲田プロデューサーは、「台本づくりから苦労はありましたが、脚本に山本むつみさん、監督に『アンナチュラル』で注目の塚原あゆ子さんを迎え、息子が殺人容疑で逮捕されたことをきっかけ、父と子が改めて向きあい、事件の真相に迫っていくヒューマンサスペンスに挑みました。
佐藤浩市さん、天海祐希さん、山﨑努さん、仲村トオルさんを初め演技巧者をずらりとそろえた野心作になっています」とおっしゃっています。
稲田プロデューサーの努力が実られて、原作者の薬丸岳さんが完パケを何度もご覧になって、喜んでくださったそうです。
山本さんは、原作をリスペクトされて、丁寧に原作のエッセンスを掘り下げられたそうで、その巧みなシナリオ力が、キャストの皆さんを突き動かし、ひとつひとつのセリフを大切にし、熱い気持ちで演じてくださったに相違ありません。

「重いテーマなだけにどれだけの方が見てくださるか？」とちょっと心配そうな山本むつみさんでしたが、大丈夫です。面白いものは面白いのですから。
9月21日金曜日21：00から、テレビ東京です。
 特にシナリオを志す方々は、シナリオの力がどんなに影響を与えて、魅力的なドラマを創りあげるものか、しっかりと検証してください。
見逃せないドラマです。