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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

シナリオの応用

「もんこ~ろ」を宣伝の太田ぐいやさん

創作の肝

シナリオ・センター代表の小林です。今日の風は秋の感じですが、湿度が高いせいか暑く感じます。
この夏は、「命に関わる暑さ」という表現をするほどの熱い毎日が続き、エアコンなしでは到底生きられない感じでした。
でも、エアコンも扇風機もなしで生き抜いた友人がおり、「暑い!」日は、必ずと言っていいほど、その生活信条を知っている仲間が誰ともなく「Yさんは大丈夫かしら?」と口に出していたほど。
ご本人は、窓を開けていれば大丈夫だったそうですが、いやいやその気力たるや頭が下がります。
でも、普通の方は真似しちゃダメです。 
大坂なおみ選手の試合を見て、急にテニスに目ざめて「テニス教えて」と言い出す友人もおり、この夏の暑さは尋常ではありません。(笑)
自分の意志を貫き通すのも、野次馬根性よろしくすぐに刺激されることも、創作者として大切なことだと思います。
ちょっと視点をずらす、見えてくるものが変わってきます。

多彩な才能

今日は、出身ライターの太田ぐいやさんが、コミックス「もんこ~ろ」(実業之日本社)1巻を持っておいでくださいました。
太田さんは、多才な才能をお持ちで、脚本家であり、イベントプロデューサーやディレクションまでやっていらっしゃいます。
最近は漫画原作も多く、「カケザル・野球賭博編」(竹書房)、「蒼眼赤髪~ローマから来た戦国武将~」(双葉社)「神様、妹から弟にしてください」(小学館) 「柳生無頼剣」シリーズ(リイド社)などなど幅広く手掛け、 この「もんこ~ろ」は、香道のお話しです。
香道の家元の娘富士川流四代目未音のもと、体臭フェチの淡路彗湖、人工的匂いフェチの不良南蜘蛛絢生の匂いフェチの女中学生が集まって、香道部復活に奮闘する学園コメディ。
この本の中で、白洲正子さんが「色も形もない匂いを賞翫することは、五感のうちではもっとも原始的な行為である」の言葉を引用しているお話がありますが、私も一度聞香をしたことがありますが、香道は深いです。というか、私は微妙な香りが全然わかりませんでした。(笑)
この漫画は、本当は深いお話を、とても軽く面白く描いていて、誰もがちょっと今まで知らなかった香道という世界をのぞいてみたくなるお話づくりになっています。
太田さんは、漫画は漫画家と編集者が創るもので、漫画原作者なんていらないとあえておっしゃっていましたが、この漫画を読めば、いかに漫画原作が大切かを言下に語ってくれています。
とても奥深い香道をこのような展開でみせる「もんこ~ろ」、漫画原作者としての太田ぐいやの世界がよくわかるかと思います。

先月4回にわたり漫画原作講座を行い、受講生には「漫画原作と映像の違いがわかって、具体的にストーリーの作り方を理解することができた」と概ね好評のうちに終わることができました。
シナリオはそれぞれのジャンルによって書き方が若干違います。
シナリオ創作の基本は同じですが、漫画ならではの特徴を活かすための書き方を知ることは、とても大事なことなので、今後も勉強できるようにしていければと思っています。
紙媒体だけでなくWEB漫画も増え、漫画原作の需要はたくさんあります。ライターズバンクにも今月だけでも2件のオファーがあったほどです。
どんどんチャレンジして、太田さんに続きましょう。

ジャンル別の講座のひとつとして、10月は「ラジオドラマ講座」が行われます。
ラジオドラマって聞いたことがない方、じっくり聞きたいという方のために、9月28日金曜日19:00から「音ナイト」も開催されます。仄暗いランタンの明かりの中で、静かに音の世界を、音だけで紡ぐドラマを楽しんでください。お楽しみ料はワンコイン500円です。奮ってご参加ください。
きっとライオドラマを描きたくなります。
基本のシナリオを学ぶと、漫画原作、ラジオドラマ、アニメ、戯曲、ゲームシナリオ等など幅広く応用ができるのです。

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