脚本家デビュー のチャンスを掴む!
「脚本の公募コンクール以外にも、脚本家デビューできるチャンスがもっとあればいいのに…」。
こう感じている脚本家志望のかたは、多いのではないでしょうか?
シナリオ・センターには、業界と新人を結ぶ窓口「ライターズバンク」があります。
これは、ご登録資格を満たしたシナリオ・センター受講生を、ライターの道へとつなげるためのバックアップシステム。ライターズバンクには、テレビ局・制作会社・出版社などの“業界”から様々なオファーが集まりますので、それに応募し、デビューの足がかりにすることができます。
今回ご紹介する作家集団の鈴木愛さんは、ライターズバンクのピンク映画脚本募集に応募し、見事採用。“Vシネマ界の鬼才”と呼ばれる城定秀夫監督とともに、脚本をブラッシュアップ。
こうして完成したのが映画『恋の豚』。
食べることが大好きで、人のよい主人公の風俗嬢マリエは、仕事帰りに出会ったカズに一目惚れし、ぶっきらぼうだけど憎めない彼を拾ってヒモとして養うことに――というラブストーリー。
今年2018年8月25日~9月14日まで開催した大蔵映画のプロジェクト「OP PICTURES+フェス2018」(テアトル新宿)にてオープニング作品として上映され、話題となりました。
ライターズバンクの応募をキッカケに、脚本家デビューのチャンスを掴んだ鈴木さん。
コメントをいただきましたのでご紹介いたします。
映画『恋の豚』:鈴木愛さんコメント
――今回、なぜ応募しようと思ったのですか?
〇鈴木さん:映画館で、エンドクレジットで自分の名前を見ることを目標にしていました。
城定秀夫監督の作品を以前に観て、その世界観に憧れていたので、コンペの概要を見た瞬間、絶対自分がやる!と思いました。
――ピンク映画の脚本は、これまで書いてきたものと何か違った部分はありましたか?
〇鈴木さん:そもそもピンク映画の世界がよく分かっていなかったので特に違う部分はなかったと思います。ピンクは濡れ場を10分に1回入れる、という都市伝説(?)を聞いていたので、それは実行しました。
――自分の作品が映像化されて、それをご覧になられていかがでしたか?
〇鈴木さん:監督との共同脚本ですので、自分が最初に書いたものとは大幅に変わっています。
出来上がった映像を見ると、感激よりも自分の未熟さに落ち込む部分が多かったです。
それでも、自分が書いたシーンでお客さんが笑ってくれるのは幸せなことでした。
――今後の展望をお聞かせください。
〇鈴木さん:今回はラッキーが重なった結果だと思います。
これから一からやり直す気持ちで、もっともっと精進します。
――シナリオ・センターには、ライターズバンクに所属しながら脚本家を目指しているかた、また、ライターズバンクへの登録も目指してゼミで頑張っている“ゼミ仲間”が沢山いらっしゃいます。その方々に向けて、何かメッセージを。
〇鈴木さん:シナリオセンターには眠れる獅子がたくさんいます。
才能と時間と授業料がもったいないなぁと思うのですが、これ以上ライバルが増えると困るので、皆さんこのまま眠っていて!
※業界と新人を結ぶ窓口「ライターズバンク」の詳細についてはこちらをご覧ください。
※公募のシナリオコンクールにも是非チャレンジ!
詳細は、こちらのブログ「主なシナリオ公募コンクール・脚本賞一覧」をご覧ください。