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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

役者

音ナイトVOL2

役者

シナリオ・センター代表の小林です。突然の豪雨で、ずぶ濡れの受講生の方が走って飛び込んできました。タオルをお渡しすると、誰もが「???」って顔をしながら、濡れた体を拭かれていました。
毎日毎日、どこかで何かが起こる、準備は必要?・・・一体どんな世界になっちゃたんでしょう。
どんなことが起きても対応できる器量を持たなくては、生きていけないなあとしみじみ感じる今日この頃です。皆様もくれぐれもお気を付け下さい。

樹木希林さんが亡くなりました。偉大な役者さんが亡くなるとドラマもつまらなくなります。
私は、彼女を女優というより役者とよびたい、「役者 樹木希林」がぴったりな方だと思います。
「ジュリ~イ!!」も大好きだったけれど、向田邦子さん脚本で森繁久彌さん主演の「11人の孫」の女中さん役が、私の中ではなぜか一番残っています。
まだ役者さんなりたての頃だったはずなのに、11人の孫役は有名な方々ばかりだったのにどなたが出ていたかあまり覚えていないのに、彼女の存在だけが鮮明なのです。
樹木希林さんは、個人としても面白い方だったようですが、主役でも脇役でも、素晴らしいと称賛される役者さんというのは、存在感があるということなのですね。

存在感

「役者」の意味として、役目のある者、歌舞伎や能を演じる人などのほかに、知略、駆け引きなどに優れている人という意味もあります。
なんだか、俳優というよりカッコいい気がするのですが(笑)。 私が勝手に「役者」とおよびしたい方々が何人かいらっしゃいます。
その中のおひとり佐藤浩市さんが主役を演じられるスペシャルドラマ「Aではない君と」(テレビ東京)が今週9月21日21:00から放映されます。
脚本は、出身ライターの山本むつみさん。
前にも書きましたが、重いテーマをどのように書かれたか、役者さんがどのように演じたか・・・作り手同士の戦いでもあり、より高みを目指すための共同作業です。
ドラマ作りの醍醐味をご一緒に味わってください。

存在感ありありの方の伝説的ドラマがあります。
9月24日(月・祭)15:45から、福岡発地域ドラマシーナ&ロケッツの青春物語を描いた「You May Dream」がNHKで全国放送となります。
シーナ&ロケッツは1980年代から活躍していた北九州出身のロックバンドで、 同じく北九州出身でシーナ&ロケッツの大ファンの葉月けめこさんが脚本を書かれました。
九州で先行放送されて大人気を博し、全国放送となりました。
タイトルの「You May Dream」は、シーナ&ロケッツの2曲目のヒット曲。
今放映中の朝ドラ「半分、青い」で、漫画家を挫折したユーコが口づさんで話題になりました。
「こんな曲、一曲でもできたら、辞めてもいいんだけど・・・」とつぶやくユーコの台詞に、朝からジーンときた方も多かったようです。

ドラマ「You May Dream」は、1970年代の福岡を舞台に、シーナこと鮎川悦子さんと夫の鮎川誠さんのふたりがどのように人気のロックバンドとなり、東京へ出て行ったかを描いた青春グラフティです。
祭日の昼間ですが、ご一緒に「♪あなたのことを想うと♪」と口づさみながら、是非お楽しみください。
豪雨もなんのそのって気分になること請け合いです。でも・・・雨はサンバに聞こえるくらいがいいですけどね。

PS:9月28日(金)19:00から、葉月けめこさんを迎えて「音ナイトVOL2」(聴講料500円)、ラジオドラマを聴く秋の一夜をお過ごしいただけます。
是非、静かに秋の夜長、ラジオドラマの世界へお出かけください。

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