このろくでもない島
シナリオ・センター代表の小林です。
ノーベル賞医学生理学賞に京都大学の本庶佑さんが受賞されました。おめでとうございます。
今や二人に一人という確率の癌。癌撲滅の救世主になってくださることを心から祈ります。
日本人は本当にすごいです。優秀な方がたくさんいらっしゃいます。
ノーベル賞受賞者は26人もいらして、医学生理学賞も本庶先生で5人目なのだそうです。
日本人の凄さを目の当たりにするにつけ、こういう素晴らしい人材に、本当に大事な研究を活かすことをせず、目先の利益ばかりに血道を上げている日本という国のろくでもなさをしみじみ感じてしまいます。
素晴らしい人材、研究を育てるには、見えないところにお金を使わなくてはなりません。すぐに効果は出てきません。生産性はなく経済性も薄いかも知れません。ある意味博打でもあるかもしれません。
でも、人間を台無しにする賭博場を作るなら、人間を生かす研究に博打をうって欲しいです。
どこか間違ってはいませんか?この世の中。
6つのC
本庶先生って、山中先生もそうだけれど、優秀な方はなぜか遊び心をお持ちです。広く深い想像力をお持ちだということなのでしょう。
凄いことを大変な想いでおやりになっているにもかかわらず、ゆとりがある・・・それが成果につながるのでしょうか。
本庶先生の一番したいことは、大好きなゴルフで、エージシュート(自身の年齢以下のスコアで18ホールを回ること)をとることだとか。
連れ合いは、そこは僕と一緒だと変に鼻息荒くなっておりましたが・・・。いやいや、私の言いたいのはそこじゃない。(笑)
本庶先生は「6つのC」が時代を変える研究には必要だとおっしゃっています。
Curiosity(好奇心)、Courage(勇気)、Challenge(挑戦)、Confidence(確信)、Concentration(集中)、Continuation(継続)
この6つの頭文字です。 創作も全く同じだと思いました。
あちらこちらにアンテナ張って、なんでも見てやろう聴いてやろうの好奇心をむきだしに、人がやらないことに向かう勇気をもって、逃げることなく挑戦し、自分自身へ作品に対する確信を持ち、創作に集中し、何事があっても投げ出さずに継続すること。
私たちも、「6つのC」を持って、シナリオのノーベル賞に向かいましょう。
すぐに結果は出ないかもしれないけれど、コツコツと継続することがどんなに大事か、毎年ノーベル賞を受賞された先生方に教えられます。
こういう人たちを、先生と呼びたい。