災
シナリオ・センター代表の小林です。連ドラもどんどん最終回になって、ああ、今年もおわりだなあとしみじみ思わせられます。
1月期の連ドラも、出身ライターの方々がたくさん書かれていらして楽しみですが、あっという間に1年は過ぎていくのですね。
今年の漢字は「災」。本当にニュースを見るのもつらいほど災害の多い年でした。
自然災害の前では、人間は本当にちっぽけです。
まだまだ復興に遠い災害地の皆様が佳い年を迎えられることを心からお祈りしております。
沖縄では、今日も自然災害ではない心ない大きな人災にみまわれています。
人の声が届かないというのは、人間ではないのでしょうか、相手はモンスター?
来年こそは、せめて人でなしが増えないように、「災」などという言葉が響かないように願うばかりです。
フレッシュって?
昨日は、千代田区で行った自分史講座のラストでした。
今回の講座は、普通の自分史講座とは全く違って、一人称で語る自分史を俯瞰で見るシナリオ的発想をぶつけるという画期的な内容にしてみたので、果たしてわかっていただけるかと心配しながら始めました。
でも、皆さんすごいんです。
自分史講座に参加されるくらいの方ですから、決してお若くはいらっしゃらないのですが、頭はフレッシュで斬新な方ばかり。しかも、わがまま。(笑)宿題を出してもちゃんとやってこない。
さてさて、ラストは、創っていただいたものの発表なのですが、ちゃんと書いてきてくださるのだろうかとドキドキ。
いやあ、さすがに長い人生を歩まれていらした百戦錬磨の皆さん、見事に素敵な作品を創ってきてくださいました。
誰もが若い人だけがフレッシュな考え、アイデアを持っていると思いがちですが、そんなことはありません。 お年を召していても、いや反対に様々な経験をお持ちだからこそ驚くような発想ができるのかもしれません。
私が、一貫してお伝えしてきたことは、他人に話したとき、他人が読まれた時に、相手に伝わるように表現するということでした。
それには、一度シナリオ的発想、俯瞰で描いてみると、客観的に引いてみる視点ができやすくなります。
今回はここを描きたい、ここを残したいという一部分を描いていただきました。
クラッシックカーに関わってきた5年間、猫との生活、久しぶりに出会った兄弟両親との会話、東京大空襲での経験、向田邦子ばりの男と女のお話し等など、見事に他人に面白く(興味を引かせる)伝わるように書かれていました。
猫視点でのナレーション、息子さんからみた父親だったり、NHKのドキュメンタリーのようだったり、ドラマ仕立てだったりと、様々に趣向を凝らして創ってくださいました。
一緒に担当していた田中、広報の齋藤も素晴らしい作品に、またお人柄に大感動。
わずか4回の出会いでしたが、なんだかお会いできないと思うと寂しいね、またお会いしたいねと・・・。 息子・娘の年代の田中や斎藤を感動させるだけの力をどの作品も持っていました。
絶対に一人称で描けないシナリオと一人称で描く自分史と、相反するものが出会った時にこんなに面白いものができあがるのか、私自身初めての試みでしたのでここまでとは思いもよりませんでした。
受講生の皆様、楽しい時間をありがとうございました。