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企業理念が浸透する方法

企業理念が浸透する 方法:シナリオを使って仕事に対する自分の考えを整理

もし、「あなたの会社の企業理念は?」と聞かれたら答えられますか?
ちょっと自信ない…、というかたもいるのでは?

もしくは、答えられたとしても、先輩・後輩と“答え”がバラバラで、「世代によって企業理念の理解が違う」という世代間ギャップを感じることもあるかもしれませんよね。

企業理念の浸透については、経営者の方々もいろいろ考えるところがあるようです。

そう感じたのは、「日本スイミングクラブ協会 関東支部 新春講演会」に、東京未来大学こども キャリアセンター特任教授の安田伊佐男先生(写真左)とともに、弊社の新井が講師として参加させていただいたことがキッカケ。

東京ドームシティホテルで行われたセミナーの様子

この講演会は、日本スイミングクラブ協会さまに所属されている企業の経営者の方々が出席され、昨年の成果や反省を踏まえ、今年1年どんな風にマネージメントしていくか、を改めて考える場として実施されています。

創業者から大切な事業を引き継いだ“2代目”や“3代目”のかたは特に、自社のさらなる成長のために、「会社の方向性=企業理念」を今後どうしていくべきか、常日頃から考えていらっしゃるようです。

例えば、
・祖父の代から、ハッキリとした企業理念がなく、自分の代でどうにかしなければいけないのですが、世代関係なく社員に浸透する企業理念をどう考えればいいか悩んでいます。

・企業理念はあるものの、若い世代にも伝わるようにするにはどうすべきか悩んでいます。

――といった声がありました。

そこで、この講演会で新井は「世代間ギャップを埋めるシナリオコミュニケーション~企業理念のタネ作り~」と題した講義を実施。企業理念における世代間ギャップを埋めるときも、シナリオが使えます!

今回はこの講義の模様を通して、
・シナリオを使えば、会社や仕事に対する自分の考えが把握できる。

・社員それぞれの考えを社内で共有すれば、世代に関係なく企業理念を理解でき、ひいては企業理念が浸透する。

――ということをご紹介します。

仕事について子どもに聞かれたら、何と答えますか?

*

参加した経営者の方々がワークショップに取組む様子

世代に関係なく、社員全員に企業理念が浸透するには、まず経営者自身が企業理念を理解し、社員に伝わるように話せなければいけません。

そのために、この講演会では、こんな設定でシナリオを書いていただきました。
皆さんもやってみてください。

あなたの親戚に、ちょっと生意気な男の子・健太くん(10歳)がいます。
健太くんは、学校でウサギやニワトリなどの世話をする飼育係をしています。
あなたが部屋にいると、「動物の命を預かる責任重大な係を任されているんだ!」と嬉しそうに話しかけてきました。そして、こんな質問をしてきます。

ワークショップの様子

・健太「どんな仕事をしてるの?」

・あなた「                    」

・健太「なんで?」

・あなた「                    」

・健太「飼育係みたいに役に立つことしてるの?」

・あなた「                    」

・健太「なんで?」

・あなた「                    」

あなたなら、健太くんの質問に何と答えますか?
あなたの「」に、“セリフ”を書いてみてください。

セリフの中で繰り返し使っているワードこそ、企業理念のタネ

*

お互いのシナリオを共有

書けましたか?

それでは、あなたのセリフの中で、繰り返し出ているワードは何でしょうか?

講演会に参加されたAさんは「人がニコニコすること」というワードが沢山あったそうです。
Aさんは「無意識に書いていたので、ちょっとびっくりしました。会社を経営し、仕事をしていく上で、自分はこれを一番大切にしたいんだ、と再認識できました」と仰っていました。

そうなんです、セリフの中で繰り返し使っているワードこそ、あなたが仕事で一番意識していることなのです。

感想を発表

新井が「繰り返しているワードがいきなり企業理念に繋がるわけではないかもしれませんが、このワードは皆さんがマネージメントするときの方向性を示す“タネ”なのでは?」と話すと、

参加者のBさんから「社員全員にもこれをやってもらい、共有することで今後会社をどうしていけばいいかをみんなで考えることができますね」と感想を言っていただけました。

同じ健太くんの質問でも、参加者みなさんの“セリフ”は全て違っていました。
シナリオを書いてみると、人の考え方はさまざまだということがよく分かります。

皆さんも、会社の先輩・同僚・後輩とちょっと試してみてください。
それぞれの想いや考えの違いや共通点に気づくはずです。
この点を共有できれば、さらに一致団結して、仕事に励めるのではないでしょうか?

日本スイミングクラブ協会関東支部 担当者 宮嶋優光さまのご感想
私は自社のスタッフも今回の講演に参加させていただいたのですが、講演後にスタッフと作成したシナリオを見せ合い、スタッフの仕事への想いを改めて知ることができました。

また、スタッフからは自社の企業理念へつながる私の想いが理解できたとの話をもらうことができました。

企業理念を伝えることは心がけているつもりですが、その中にある、想いの「なぜ」を理解してもらい、自社で働く目的を共有するよい機会となりました。ありがとうございました!
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※今回ご紹介した講義の他、シナリオ・センターでは以下のような研修や出前授業も実施しております。こちらのブログも併せてご覧ください。

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■ブログ「脚本を学ぶ のに年齢は関係ない」【子どもシナリオ・映画教室2018(鎌倉市川喜多映画記念館さま)+神奈川県内の大学で映像とメディアに関する授業+私の人生をシナリオの技術で語る-写真でたどる自分史-(千代田区立九段生涯学習館さま)】はこちらからご覧ください

映画やテレビドラマの設計図と呼ばれるシナリオは、人に伝えるツールそのもの。シナリオの発想と技術が手に入れば、あなたのメッセージが伝わるようになります。シナリオ・センターだからこそのコミュニケーションを変える具体的な方法をご紹介。学校での出前授業や企業研修も行っています。「シナリオを使ってこんなこと解決できない?」というお問合せはお気軽にこちらまで。

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