バレンタイン
シナリオ・センター代表の小林です。バレンタインデーをお楽しみの方、お楽しみではない方、色々でしょうけれど、私はチョコレート商戦に踊らされながら、義理チョコを配りました。 その昔、天井までチョコレートがはねて母に怒られたことを思い出します。手作りチョコレートなど一生懸命作った、かわいい時代にもあったのですが。(笑)
バレンタインデーは、ドラマには欠かせないアイテムのひとつですが、単に手作りとか渡せないとか、義理チョコを間違えられるとかよくあるパターンだったら、使わない方がいいですね。
さて、あなたならどんな風に使いますか?
「この人なら、どんなことをするのかなってことをとにかく考える」森下佳子さん。
「いろいろな性格のキャラクターを想定して、その5人がファミレスへ行ったらどうなるだろうって考えてみる」清水有生さん。
「いい奴のセリフも書かなくちゃいけないし、悪い奴のセリフも書かなくちゃいけない。だから、経験が大切」柏原寛司さん。
「みんなが同じ方向へ向いているときに、違う方向に向ける人が主人公」山本むつみさん。
「完全にいい人、完全に悪い人という風には描かない。お互い正しいのにうまくいかないところに、ドラマがある」岡田惠和さん。
先輩たちの発想はこうして生まれています。
「シナリオを書く力、物語を創る力というのは誰かに伝えるために必ず役に立つ」鈴木光司さん。
「脚本家になってよかったと思うのは、世界を相対的にみることができるようになること」ジェームス三木さん。
先輩たちからの特別美味しいチョコレートのプレゼントです。
ドラマチックに
来週、台東区商店街振興組合でお話させていただくので、レジュメなどを練っています。
昨年「あなたのお店の物語を創ろう」というテーマでお話とワークショップをさせていただきました。
おかげさまでご好評をいただき、第2弾をやらせていただくことになりました。
商店街の活性化をシナリオで考えていただくというものです。小山薫堂さんのように町おこしなどの力はありませんが、少しでもお役に立てばと思って頑張っています。
小山薫堂さんが「語りたくなるようなストーリー、ドラマ性があること」が魅力につながるとおっしゃっていらっしゃいます。
そう聞くと、お店になにかしらトーリー性を持たせなくちゃ、ドラマチックにしなくちゃいけないと思いがちですが、でも、小山さんがおっしゃっていることは、お店だったり、商店街だったりのドラマを創ることではないと思うのです。
もちろん、魅力の一つとしてあった方がいいのですが、「語りたくなるようなストーリー」はお客様が感じるもので、こういうものですと「どう?どう?」と押しつけるものではないと思うのです。
なんとなく「あのお店でね」とか「あそこでね」とか、お客さまが、他人に語りたくなるような体験をされることだと思うのです。
昨年の講座では、いかにも物語づくりのようなタイトルだったのですが、実はお客様が喜んでくださったことを皆さんに書いていただきました。
お客様が喜んでくださったことの積み重ねこそが、お客様が語りたくなるようなストーリーだからです。
街の運営とかお店の経営などは、全く素人ですから、コンサルティングなどとんでもありませんが、「こういう風に考えてみてはいかがですか」という発想をお話ししたいと思っています。
それは、AIにはできないことで、人間だからこそと思うからです。人間だからこそできることに、こだわっている私です。(笑)