夢のまた夢
シナリオ・センター代表の小林です。昨日から日常が戻ってきたものの、今いち身体も脳も追いついていないらしく、ぼんやりしている気がします。
それでもトレーニングへ行くと、体は思っていたよりしゃきっとしている、体幹もさほどずれていないとトレーナーに褒められ、うまく乗せられた感もあるけれど、やる気が少しずつ出てきています。(笑)
10連休の間、令和騒ぎで同じような特番ばかりですっかり飽きて、面白くもないので、ドラマ以外は全く見ていませんでした。
それにしても、センター出身の方々のご活躍はすごい。見るのも追いつかないほどです。
ご活躍ぶりを見るたびに、50年の歴史を感じます。
センター創立当初、ドラマ界を席巻するなど夢のまた夢でした。
新井が大言壮語を吐いているだけだと、むしろ馬鹿にした思いでおりました。
それが、50年近くなって夢ではなくなったことに、驚きとともに、新井のようにちゃんと夢に向かって、見続ければ、夢は叶うのだということを知りました。
夢を夢で終わらせないためには、夢を追い続ければいいのです。
諦めた瞬間に夢は夢で終わる・・・。すべては継続は力なりなのですね。
ゆずのどうぶつカルテ
連休の間、本を何冊か読みました。
「ゆずのどうぶつカルテ~こちらわんニャンどうぶつ病院」(講談社・青い鳥文庫刊行)
こちらは作家集団の辻みゆきさんが書かれた児童小説です。
もう7巻も出版されている人気コミックを小説にしました。
お母さんが入院して、叔父さんの動物病院にひきとられた小学5年生の森野柚。
動物が苦手だったゆずですが、叔父の命令で、仕方がなくお腹をすかした猫たちにごはんをあげたり、おびえながら大型犬の包帯を巻いたり、病院の看板息子ソラにかまれたりと今までの生活にはない試練が。
でも、飼い主の男の子を守る老犬グレートピレニーズ(「フランダースの犬」の犬です)の死、アイドル犬ティカッププードルのポポの献身や、亡くなった猫への思いを断ち切れない少女と新たな猫との出会い、認知症のなった犬フクとの家族愛などを通して、ゆずは大きく成長していきます。
命がいかに大切なのか、ペットがいかに飼い主を思っているのか、ペットロスになるほど飼い主に喪失感を与える動物たちとのふれあいを見事に描いています。
犬猫大好き人間の私としては、本当にこの犬猫たちの愛が伝わってきて、思わず涙ぐみながら読んだりしてしまいました。
ペットも命あるものであり、家族です。
安易にかわいいからとかだけで飼うことなく、本当に一生付き合う気持ちが、最後まで面倒をみる覚悟がなければ、飼わないでほしいと切に思います。
犬猫の殺処分は、2018年には4万匹を超えています。4万匹の飼い主を信じた犬猫が殺されてしまっているのです。
もういらないと物のように捨てる人の多いこと・・・命の大切さは人間もペットも同じことです。 いじめ、虐待、放置など人間ですらろくな社会ではありませんが。
それだけに、こうしたお話を読むことで、少しでも命あるものへの想いが伝われば嬉しいなと思います。