監督?脚本家?
シナリオ・センター代表の小林です。シナリオ・センターはシナリオライターの養成所ですから、シナリオライターを目指す方が大半ですが、昨今は監督志望の方、若手プロデューサーの方々もたくさんおみえいただきます。小説家志望の方もどんどん増えてきています。
表現したい方々が増えていくことはとても嬉しいことです。
これこそ新井が願った一億人のシナリオライター化の一環。表現することは自分の想い、考えを伝えることですから。
6月に2つの監督募集があります。
3年連続センターの方の作品が映像化された若手映画作家育成プロジェクト(ndjc)の募集があります。
今年はセンターでの説明会は開きませんでしたが、東京では6月6日18:30~、大阪では6月15日14:00~ありますので、応募されたい方はndjcの説明会へいらっしゃるといいですね。 ndjcは推薦状をシナリオ・センターで出さないと応募できませんので、応募されたい方は14日までにお申し出ください。
すべての提出物は、推薦団体(シナリオ・センター)でまとめてndjcに提出する仕組みになっていますので、個人では提出できません。
もうひとつ同じ時期に「TSUTAYA CREATORS‘ PROGRAM(TCP)」があります。6月12日締め切り。
5年目を迎えるTCPは、今年脚本部門ができました。シナリオ・センターの皆さん、狙い目です!
企画・監督・脚本部門の3部門、映像化が目的のこのコンクール、この夏には、出身ライター土橋章宏さんの出された企画が撮影に入るそうです。
企画で勝負する、監督をめざすか、脚本で見せるか、ご自分が自信のある部門に挑戦してみてはいかがでしょう。
新米女医ですが異世界では活躍しています
出身ライターの亜坂たかみさんが、新刊本をもっておいでくださいました。
「新米女医ですが異世界では活躍しています!」(コスミック文庫α刊)
ライトノベル「新米女医ですが異世界では活躍しています!1」が大好評でシリーズ2作目となりました。
SF・ファンタジーのジャンルは色々ありますが、異世界ものは、どちらかというと男性向けのものが多く、こちらは数少ない女性が主人公の女性向け。
しかも 医者ものできちんとした医療を描き、イケメン王子も出てきてちょっと胸キュンもありで、大好評です。
文明的には19世紀くらいの世界、薬品も医療機器も現代にあるべきものはなにもない中で、新米女医であるノノカが、習ったばかりの医学知識とわずかな経験を頼りに必死に頭をフル回転させながら、イケメン王子やその弟の王子、医者のパンソニー先生、仲良くなったメイドで看護師も手伝ってくれるサリーなどに助けられながら、庶民から王族まで垣根なく治療に励み、多くの人の命を救います。
この主人公ノノカは、ただの新人女医ではありません。
こうした状況だからこそ思わぬ力を出し、様々な困難を克服していきます。
美人になるクリームを売る怪しい医者と対決し、そこから医者の免許制、若手医師の育成に発展させますし、伝染病の元を探り、そこに潜んでいた陰謀をくい止めたりと大活躍。
それほどの活躍をしながらも自分に自信のないノノカ。ノノカを見守るイケメン王子アレックス殿下の婚約者王女の出現に落ち込んだり、殿下のひとつひとつの行動、言動にドキッとしたりと女性らしい胸キュンも。
ラストは、もしかしたらノノカと同じように異世界に飛ばされた男性の医者がいるような・・・というところで終わります。この続きを早く読みたいです。
ライトノベルは、あっという間に読めてしまいます。私自身いただいて3時間で読みました。
お話がどんどん進むことと、とても読みやすい文章でできているからなのですが、実は、これは作者の亜坂さんが、苦労されていらっしゃるからこそ楽しくさらっと読めてしまうのです。
ライトノベルは、リズミカルに文章立てをしていかないと、読者はついてきてくれません。
ゴテゴテの抽象表現ではなくすっきりと、すっと頭に入って、映像が浮かぶように書くことがライトノベルを描くときのコツです。
この技術は、シナリオに似ていて、シナリオの技術が役立っていると亜坂さん。いかに余計なものをそぎ落として、映像が浮かぶようにするかです。
亜坂さんの魅力あふれるキャラクターづくりと読やすい構成力は、抜群です。
このお話は、ライトノベルにとどめずにアニメにしたらヒットしそうです。
前述しましたが、異世界ものは男性向けばかりなので、マーケティング的にも女性向けの異世界ものはゼッタイに受けると思うのですが・・・。イケメン王子、見たいし。(笑)
まずは、「新米女医ですが異世界で活躍しています」1・2ともにシナリオ・センターでも割引で販売していますので、お読みください。
ライトノベルを描きたい方は、特にお読みいただくと勉強になると思います。