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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

今は昔

やまももの詩出演者の皆さん

消えゆくもの

シナリオ・センター代表の小林です。九州・西日本が梅雨宣言と思ったら、台風に変わったとか。今夜は東京も雨が降ってきました。
ヨーロッパでは熱波に襲われ、フランスは45度の予報が出ているとかで、G20で日本を訪れている仏大統領と天皇陛下御夫妻は気候変動の心配を話されたそうです。
災害の多い日本は、あちらこちらで大変な目に合っているのに、山形・新潟の先日の地震でも被害にあわれた方がたくさんいらっしゃるのに、ニュースも少なくどうしたことかと思います。
日本のあちらこちらで大変なことが起きているのに、東京にいるとなんだか蚊帳の外の感じです。
G20では、プラスチックとか柔軟剤の香りに使われるマイクロカプセルとか環境問題もクローズアップされていますが、環境問題は地球全体のことであり、将来へのことですから、利便性や経済にとらわれずにどうしたらやめられるかを考えるべきかと思います。
でも、日本はまた棄権するのかなあ・・・100年先のことなどとんと読めない人ばかりで、忖度ばかりだから、心配です。
最近の日本を見ていると、様々な文明が地球から消えていった意味が分かるような気がしてきました。あまり文明が飽和状態になって、人間社会が腐ってくるとと消えざるをえなくなるのではないでしょうか。(勝手な説ですが・・・)
昔はよかったということでもありません。
でも、そこまで便利にならなくてもいいよねというものもたくさんあるような気がします。
人間が人間らしく生きるには、どこで線引きすればいいのでしょうか。

ラジオドラマ

こちらも、昔とずいぶん違うように思います。どうしたらいいのでしょう。
出身ライターの葉月けめこさん脚本のラジオドラマがNHKFMシアターで7月20日22:00~放送となります。「やまももの詩」
夫を亡くしたシングルマザーがふたりの子供を心配するあまりに「知らない人としゃべったらダメでしょ」「知っている人でも危ないからダメ」と。
母親のダメダメ攻撃に10歳の娘の菜々の怒りは爆発し、朝起きると菜々はいなくなっていた・・・。
子どもを狙う悪質な事件が多い昨今。信じられる人も物も減っていく世界で「子どもを守るとはなにか」をシングルマザー家族を通して問いかけます。

私の子供の頃は、近所のおばさんおじさんが悪いことをしたら叱ってくれたし、ケンカやいじめにも介入してきたし、「早く帰れ」とか「何しているんだ」とかうるさかったけれど大人に守られていた気がします。
でも、今は、他人の子どもを心配しても声もかけられない世の中です。
友人は、マンションで毎日のように合う親子と簡単な挨拶を交わしていました。ある日新1年生になった子供がランドセルを背負ってエレベーターにひとりで乗り込んできたので、「あら、1年生?かっこいいランドセルだね」と声を掛けたら、途中の階で逃げるように降りられたとショックを受けていました。
葉月さんの描かれたドラマは、まさに知っている人も、知らない人はまして信じてはいけないのです。
いつからこんなギスギスした世の中になったのかと思います。
世の中が便利になり豊かになっていく中で、置き去りにされたものはなんでしょうか。 心でしょうか。
人が信じられなくなったら、人間関係は崩壊します。
みんな一人一人が違うということを認識して、お互いを認め合う付き合いをしていきたいと思います。
最近、受講生の方から「その講師はやさしいですか」とよく訊かれます。
怖い人、攻撃してくる人は嫌ですよね。誰でもやさしさを求めているのです。
やさしい人は、他人を認められるからやさしくできるのです。攻撃してくる人は自分のことしか見えていないのです。
やさしい人でありたいと思います。
葉月けめこさんのラジオドラマ「やまももの詩」はどのような結末が待ってるのでしょうか。楽しみです。

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