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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

アタマもココロも全開で

夏のひととき

人は皆

シナリオ・センター代表の小林です。いまいちすっきりしないのは、天候のせいなのか、閉塞感から抜け出せないせいなのか判然としませんが、なんだかパッとしません。
今回の選挙で世界中から注目を浴びているのは、重度身体障碍者の方や性的マイノリティの方などいわゆる社会的弱者が当選したこと。
今後国会でのその方々の扱い次第では、日本がどう評価されるかが大きな問題となりそうです。
人はみな違うということを、上に立つ人こそがきちんと認識をしていないと、日本は世界の鼻つまみ者になるかもしれません。心して欲しいものです。
でも、少なくともこの選挙結果は、「人はみんな違ってみんないい」と思っていらっしゃる方がたくさんいらっしゃるということの証。ちょっとホッとします。
この気持ちが広がってくれることを切に望みます。
いろいろな意見を交わせること、同じ方向を向かないことこそ、それぞれの生き方を否定しない人間関係の根本なのだと思います。

夏休みシナリオハンティング

子どもたちは夏休みに入りました。さて、今年はどうしようと思っておいでの方もたくさんいらっしゃると思います。
私の夏の定番はどこにもいかない。混んでいるところにいきたくないし、個人ブラック企業で毎日10時間は働いているから、この時こそゆっくり過ごしたい、寝正月ならぬ寝夏休みです。(笑)

怠け者の私はおいといて、創作者の皆さんは創作の糧になる夏の過ごし方はいかがでしょう。
シナリオライターを目指す皆さんは、シナリオハンティングといきましょう。
どこへ行けばいいけばいいのかとお悩みの方は、ドラマや映画でロケしたところに出かけてみるというのもイメージを広げられて、きっとお役に立ちます。

8月4日からWOWOWで放送の岡田惠和さん脚本の「そして、生きる」は、東日本大震災がドラマのバックボーンになっています。 なので、岩手の盛岡市、宮城県の気仙沼市を中心に行われたそうです。
主役の有村さんが「気仙沼の撮影では津波の怖さを肌で感じましたし、岩手の松澤神社の木漏れ日、愛宕山の展望台が印象に残っています」とインタビューに答えていましたが、このロケ地だからこそ感じるものがものづくりに大切なのですね。
シナリオハンティングで何が重要かといえば、この肌で感じるところから生まれるインスピレーションであったりイマジネーションなのです。

8月30日公開の出身ライター土橋章宏さん原作・脚本の「引っ越し侍」は姫路藩のお話なので、本物の姫路城の大広間で撮影したのだそうです。
高橋一生さんが大立ち回りをするのは、5万本のあわじ黒松で有名な景勝地南あわじ市の慶野松原。
想像しながら歩いてみるとこんなこともあんなことにも使える気がしてきます。

温泉もいいかなとお思いの方は、「カメ止め」の上田慎一郎監督の新作「イソップの思うツボ」のロケ地は、四万温泉だそうです。また、ヒロインの大学として使われたのが埼玉川口市のSKIPシティー彩の国ビジュアルプラザだそうで、ここはいろいろな映画の聖地巡礼もできます。

8月16日公開矢口史靖監督の「ダンスウィズミー」はロードムービーなので、あちらこちらへ行っています。
東京を振り出しに、埼玉・新潟・秋田・青森・函館・札幌で大団円なのだそうです。
8月28日、シナリオ・センターの「ミソ帳倶楽部」においでいただいてお話を伺いますので、映画を観て、ロケ地を訪ねると矢口監督の意図しているものがみえて、お話をお聞きしたときにより面白くなるかと思います。

何気に街を歩いてみる、知らない場所へ行ってみる、乗ったことのない電車に乗りこんだり、そんな創作意欲を高めるための夏休みはいかがでしょう

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