綿密なシナリオ

シナリオ・センター代表の小林です。朝、麹町警察署へと急いだのです。とんでもなく面白いものが手に入ったからです。
面白いものと警察署、何の関係があると思われますか。
実は一枚のはがきです。
そこには「総合消費料金未納分訴訟最終通知書 管理番号（わ）072」とタイトルが。
「この度、あなたの未納された総合消費料金について、契約会社及び運営会社から訴訟申し入れされたことを本状にて通知いたします。
下記に設けられた、裁判取り下げ最終期日までにご連絡無き場合、管轄裁判所から裁判に日程を決定する呼び出し場が発行され、記載期日に指定の裁判所へ出廷となります。
尚、裁判を欠席されると相手方の言い分通りの判決が出され、執行官立会いのもと、貴方の給与、財産の差し押さえなどの恐れがございますので、十分ご注意ください。
尚、個人情報保護のため、ご本人様からご連絡いただきますようお願い申し上げます。
取り下げ最終期日　令和元年7月24日
民事訴訟管理センター　東京都千代田区霞が関3丁目1番7号 消費者相談窓口03-4213-4281　　受付時間9：00～18：00（日・祝除く）」
そう、お判りになられましたね。大変です。これで、びっくりしてお電話をすると振り込め詐欺にとりこめられます。
麹町警察署の防犯課の方に「お電話はしてはいませんよね？」と訊かれ、「してみたいと思ったんですけれど・・・」と申し上げたら、なにをつまらないことを言っているのだとばかりすごい真剣なお顔で「絶対やめてください！」念を押されてしまいました。次に電話が来ても、余計なことを言わずに必ず警察署へ連絡するようにと。
すみません。もちろん、振り込め詐欺撲滅にご協力するつもりではがきを届けてきたのですが、余計なことを言いまして。
振り込め詐欺は、本当によく仕込まれたシナリオができているようです。
それでも、よくよく読むと穴はいっぱいあるのですが、なかなかのものです。このはがきを一見したときに、おーっと思いました。 なるほど、色々調べているなあと思いました。
きちんと調べて、負けずに私たちも綿密なシナリオを作ってみましょう。
あ、振り込め詐欺のシナリオではなくドラマですよ、ドラマのシナリオ。お間違えなく(笑)

お芝居を見よう、お芝居を描こう

9月に劇団青年座さんとコラボして舞台脚本の講座を行います。
青年座さんと例年以上に芝居を描きたい方が受講してよかったと思っていただけるような形にしたいと、青年座の舞台を使って、実際に役者さんたちに演じてもらえるような企画を立てています。
お芝居の脚本を描いている、舞台にしたい、コンクールに出したい方と、初めてだけれど、お芝居って書いてみたいなという方のための2つのコースを作ります。
お芝居の脚本（戯曲）をかいても、映像と違って制約のある舞台の上で、どう展開して、どう動けばいいのかとか、何幕にできるのか、暗転や照明などもえなければ、効果的な芝居を作ることができません。
例えば、板付きなのか空（から）舞台なのかから始まるわけですが、実際の舞台を使ってみるとどっちが効果的なのかもはっきりしていきます。
そこで、もう戯曲が描ける方には、実際の舞台を使って、本読みなどもして、プロの役者さんに演じてもらうことでより良い戯曲を書いていただけるように考えています。
初めてだけど、お芝居の脚本も書いてみたいなと思われる方には、戯曲と映像シナリオの違いから限られた舞台の上でどう作ればいいのか、戯曲の描き方から基本の基をお教えするコースも設けました。
初めての方は、9月6日～20日3回、毎週金曜日18：30～20：30に基礎講座を。どう舞台になっていくかを知りたい方は10月11日から25日まで舞台づくりに参加、体験することもできます。
コンクール、実際の舞台づくりを目指す方には、9月27日から10月25日毎週金曜日18：30～20：30の5回で舞台発表まで行います。
詳細は、これからになりますが「戯曲も、ちょっとやってみようかな」と思っていただけると嬉しいです。

今回8/16～25　劇団青年座の公演が三軒茶屋のシアタートラムで行われます。
「ＤＮＡ」
子どもが欲しい夫と、仕事がしたい妻、出世のためには不正もしなければならない、会社がつぶれても不正はしない・・・現在の社会を映しているような、それぞれの考え方をどうとらえるのか、面白くも考えさせられるお芝居です。
講座の講師を務めてくださる横堀悦男さん、安藤瞳さんが出演します。
そこでシナリオ・センター料金として5000円のところ3500円の割引販売をします。
さらにさらに、今回の講座に受講予定の方には2000円にてご案内するという特典付き。
お芝居の醍醐味を感じていただいて、次のステップへと楽しんでいただけることと思います。
8/9までに事務局へお申し出ください。
劇団青年座さんとシナリオ・センターのコラボ企画です。
お芝居を見たことのない方もこのチャンスにご観劇ください。
演劇と映像の違い・・・基礎のところでお話していますが、この違いを体感していただくことで、より映像のシナリオにも戯曲にも磨きがかかることでしょう。