子どものシナリオ
シナリオ・センター代表の小林です。8月最後の土曜日に、川喜多映画記念館で、「子どもシナリオ映画教室」の上映会がありました。1カ月ぶりに会う子供たちの顔は、心持ち大人びたような気がしました。
映画は、カメラアングルが凝っていたり、撮影当日風がひどく音がかぶったりしていましたが、子どもたちのパワーに風も圧倒されたようで、なかなか迫力のある映画が2本出来上がりました。
子どもたちは、自分たちで作ったものを見ながら歓声を上げて、ことのほか喜んでいました。ご家族の方々も大勢いらしてくださり、超満員。嬉しかったです。
子どもたち、ご家族の方々の様子を拝見して、来年は10回目ということもあり、より一層面白い教室を展開していきたいと思いました。
本当に31日、夏の終わり・・・災害も多く、決していい夏ではありませんでしたが、ちょっとだけほんわかした夏の終わりを迎えられたことに感謝です。
姫物語 お芝居のカタチ
31日の夜、朗読劇を観に行ってきました。出身ライターのSijaさんが脚本の「姫ものがたり」
和楽器と朗読劇のコラボです。声劇和楽団の主催です。
琵琶、尺八、筝、三味線の演奏の中、昔物語を二つ上演されました。
題して「姫ものがたり」。上演されたのは「瓜子姫」と「かぐや姫」です。
瓜子姫は、瓜から生まれた瓜子姫と天邪鬼の昔話で、全国に分布されており、地方によってお話が違うのだそうです。
すごいところは殺されてしまうというラストもあるそうですが、こちらは機転を利かせて、瓜子姫の役目を全うし、天邪鬼も楽しくお祭りにという明るいラストです。
和楽器演奏だけでなく、機織りの音、戸をこじ開ける音、お腹が鳴る音、カラスが飛んでいく音、縄を切る音なども効果音として、和楽器が活躍します。
「かぐや姫」は最もポピュラーですけれど帝とかぐや姫の悲恋物語となっています。笛の達人の帝、筝の名人のかぐや姫。
評判を聞いてかけつけた帝は、隠れてしまった姫に向かって笛を吹き、その音色に想い人と気づいた姫が筝を演奏するという実際に和楽器が本領を発揮します。
求婚してくる人への所望するものも、天竺にある仏様の琵琶とか唐の蓬莱山にある黄金の筝、竜のひげの笛など、楽器になっています。
和楽器の音色の快さを改めて感じさせてくれた朗読劇でした。
お芝居というのもいろいろな見せ方があるのだなあと思いました。
今月末に舞台脚本講座(戯曲)をシナリオ・センターでも開講しますが、お芝居の幅の広さを楽しみながら作ってみるといいですね。それにはまず基本から。
映像のみならず、舞台のお芝居もまた違った雰囲気で、新たな発見がありそうです。