人間国宝に癒されて
シナリオ・センター代表の小林です。歌舞伎を観に行ってきました。
吉右衛門丈が大好きなので、毎回秀山祭を拝見しています。今回、吉右衛門丈が公演中倒れられたので3日程代役がたち、さて今日はと思っていましたら、お元気に出ていらしてホッ!!
それにしても歌舞伎役者さんは労働過多。のべつ幕なし公演がありますから、身体を休めるときがない、歌舞伎こそ働き改革をした方がいいような気がします。松竹さんよろしく!!
9月大歌舞伎秀山祭夜の部は、非常によく知られている演目ばかりで、わかりやすく楽しめました。
吉右衛門丈は「菅原伝授手習鑑 寺子屋」で松王丸、さすがでした。
主君のために自分の子供を殺してまでも忠義を尽くす、その忠義と子への愛情の狭間で揺れ動く心を描く有名な狂言で、その子供を捧げた松王丸を吉右衛門丈が見事に演じていて、涙が出ました。
でも、この狂言に腹を立てて席を立った外国の方がいらっしゃるという話を聞いて、それもわかる気がしました。
お話だから忠義と思えるのですが、現実だったら「そんな馬鹿な!」ですものね。
日本固有の武家社会の成り立ちそのものを理解するのは難しいので、松王丸の苦しみはわかりにくいのかもしれません。
もう一人私の好きな仁左衛門丈は、ご存じ歌舞伎十八番の「勧進帳」の弁慶。こちらは素直に楽しめるかと。
都落ちする義経は、安宅の関で詮議を受け、機転を利かせて東大寺建立のための勧進の山伏と名乗った弁慶が、勧進帳を読むように命じられて・・・。このお話はどなたもご存じですが、仁左衛門丈の持ち前の美しさの中に弁慶の豪胆さがでて、久々に気持ちの良い勧進帳を拝見しました。
六方を踏む姿は団十郎丈の激しさと違った、義経の無事への安堵がでた美しい六方で、花道横にいた私はため息つきつつ、みとれておりました。
もう一つ、赤穂浪士の討ち入りの前後を描いた「松浦の太鼓」は新たに襲名した歌六丈がとてもいい味を出していました。若手も育っています。
いいものを見ると本当に癒されます。
でも、吉右衛門丈も仁左衛門丈も人間国宝、70代後半、ご無理しないスケジュールにしてあげて欲しいです。本当にお願いします。
録画も満杯
そろそろ7月期のドラマが終わりはじめています。
7月連ドラ「これは経費で落ちません!」(BSプレミアム)が話題で、出身ライターの蛭田直美さんの描かれた7話は神回と言われているそうです。今月で終わりますが、よい評判を聞くと嬉しいですね。
さて、10月期の連ドラも楽しみです。
その前にスぺシャルドラマがあります。9月24日「FLY!BOYS!僕たち、CAはじめました」(CX)古家和尚さん脚本です。10月3日は、森下直さんの「遺留捜査スペシャル」(テレビ朝日)。
11月には、久しぶりに内館牧子さんが脚本のペンをとりました。「TBCテレビ60週年記念ドラマ 小さな神たちの祭り」(TBS)楽しみです。
12月になりますが「黒蜥蜴~BLACKLIZARD~」(BSプレミアム)は監督・脚本林海象さんと同じく出身ライターの長津晴子さんの共作という嬉しい仕事ぶりです。
話題がいっぱいの2019年後半のドラマですね。
「ハル~総合商社の女~」(テレ東)本田隆朗さん、「死役所」(テレ東)政池洋祐さん、三浦希紗さん「ミリオンジョー」(テレ東)政池洋祐さん、「新米姉妹のふたりごはん」(テレ東)関えり香さん、「科捜研の女Season19」李正姫さん、真部千晶さん、「4分間のマリーゴールド」(TBS)櫻井剛さん、「孤独のグルメSeason8」(テレ東)児玉頼子さん、「リカ」(CX)嶋田うれ葉さん、「一人でキャンプで食って寝る」(テレ東)保坂大輔さん、「Wの悲劇」(BSプレミアム)池田奈津子さん、「少年寅次郎」(NHK)岡田惠和さん、「江戸の旬Season2」(BSテレ東)松井香奈さん、「グランメゾン東京」(TBS)黒岩勉さん、「本気のしるし」(メ~テレ他)三谷伸太朗さん、「ひみつ×戦士ファントミラージュ」(テレ東)青木万央さん、松井香奈さん、中園勇也さん、「おかさんといっしょ」(NHK)宮本武史さん、「天才てれびくん」萩原惠礼さん他。
VODも増え、アニメはもちろんのこと今や活躍されていらっしゃる方が多すぎて、私の録画もパンク状態です。
なので、なかなか調べも追いつきません。もし漏れていらっしゃったら、お声かけください。
また、番組のポスター、チラシ頂けると嬉しいです。出版の方もご本をお送りくだされば読ませていただいて、ご紹介します。
日頃ご活躍されて、シナリオ・センターに貢献してくださっている出身ライターの皆さま、できる限り、シナリオ・センターは、応援させていただき、宣伝に努めたいと思っています。