表現しよう
シナリオ・センター代表の小林です。月曜日から、毎日137期シナリオ作家養成講座の説明会においでくださった方へのご質問のお返事を出させていただいています。
シナリオだけではなく、小説や戯曲、アニメ、ゲームシナリオ志望の方もたくさんいらして、皆さんにきちんとシナリオの技術を応用できるようにお教えしていきたいと思っています。
説明会にはたくさんいらしてくださって、駆け込み需要ではなく(笑)、様々な形で表現されたい方がたくさんいらっしゃるのだということがわかります。
嬉しいことです。とても大切なことです。
私自身、この「表参道シナリオ日記」という皆さんにお伝えできる場所をもらって、シナリオの話が主ではありますが、自分の想いや考えを書かせていただけることはとてもありがたいことだと思っています。
頭の中、心の中でモヤモヤしていること、形にならないことも、文章にしてみるとはっきりしてきます。
個人的にはボケかかった頭にはとても良い運動をさせていただいているのですが、私は常に発信しし続けていきたいことが一つだけあります。
それは、「みんな違ってみんないい」ということ。
金子みすゞの詩と同じです。
人は、皆違うのです。誰一人同じ人はいない。唯一無二の存在だということ。
このことだけでいい、理解して欲しい。
人はみな違うのですから、否定するのではなく想像力をもって、お互いを理解しようと努めることこそ人間なのだと思っています。
主張を訴えるためにハンストして餓死した人を問題がないと片づけるような、他の国の人を排他するような人間であってほしくないのです。
ドラマは人間を描くことです。シナリオを通して、人はみな違うこと、違うからこそ世界は成り立っていて、それは素晴らしいことなのだということをお伝えし続けていきたい。
たくさんの方がご自分の表現を持っていただけるように、お手伝いできたらなにより嬉しいのです。
嬉しいご報告
出身ライターの方から、嬉しいご報告をいただきました。
例年は、お盆の時期に放映されていた恒例「ほんとにあった怖い話」(CX)が来週10月12日、21時から放映されます。
出身ライターの酒巻浩史さんが、佐々木蔵之介さん主演、松本穂香さん主演、鈴木保奈美さん主演の3作品も執筆していらっしゃるそうです。
私は怖いのが嫌いなので、あまり見たくないのですが、毎年レギュラーでお書きになっている酒巻さんの作品は、本当に怖い。どこにでもあるようなことだから本当に怖い。
この秋はどんな怖さで迫ってくるのでしょう。お楽しみに!!きゃぁ~!!
こちらは怖くない、やさしい気持ちになれるお話です。
通信作家集団の新井まさみさんから、とても嬉しいご報告をいただきました。
11月11日月曜日から15日金曜日まで5回連続で放送される「NHK-FM青春アドベンチャー」で新井まさみさんが「あずかりやさん」の脚色を担当されたそうです。
新井さんのラジオドラマが放送されることは、もちろんうれしいのですが、この原作「あずかりやさん」は、出身ライターの大山淳子さんの小説なのです。
原作と脚色、どちらもセンターの出身というのも、とても嬉しいのですが、
「準備稿に目を通していただいた際、出版社とNHKを通して大山さんから励ましのメッセージをいただきました」と新井さん。
シナリオ・センターの先輩後輩、素敵なつながりに、また心打たれました。大山さんやさしい!!
もう一つ嬉しい報告。
新井まさみさん脚本の2月に放送されたNHK-FMシアター「エンディング・カット」が、文化庁芸術祭参加作品として10月12日再放送されるそうです。
こういう嬉しいお話をいただくと、シナリオ・センターをなんとか50年近くやってこれてよかったなぁとしみじみ思います。
出身ライターのみなさん、ありがとうございます。ますますのご活躍を!!