menu

脚本家を養成する
シナリオ・センターの
オンラインマガジン

シナリオ・センター

代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

出来事と物語

東京ストーリープログラム

作り直し

シナリオ・センター代表の小林です。今日は冷たい雨が降っています。
幾度も幾度も雨風に打ちつけられた被災地の方々はどんな想いでいらっしゃるのでしょう。
避難所とされていたところも床上浸水になったところもあり、驚くような事態がいろいろ出てきているようです。
環境学の先生のお話だと、温暖化が進めば、ますます台風は大きくなるのだそうです。
ほとんどの役所の災害想定は50年ほど前のものが多いので、現状のハザードマップは意味がなく、新しくしないといけないようで、これからの災害想定は相当ハードルは高くなるのかと思います。
それでも、人命のことを考えれば、そこにどんなお金をつぎ込んでも惜しいものではありません。
政府は惜しむことなく、つぎ込んでいただきたいと思います。国民を棄民にしないでほしいと心から願います。
国民を守ることは、国土を守ることにつながるのですよ。

ストーリーではない

雨の中、「舞台脚本講座」で稽古場見学をさせていただいた劇団青年座さんの本チャンの舞台を見せていただきました。
「東京ストーリー」
同じマンションに住んでいる3人の女性と周りの人々が、空き家と出会うことで生き方が変化していくお話しです。
脚本家の松田正隆さんがプログラムの中で「物語の内容よりも、それを語る場の方に興味があります。(略)日々、私たちの生活の中で生まれては消える「おしゃべり」やそれに伴う「身振り」は果てしない出来事の構成要素です。それらは、始まりがあり終わりがあるようなひとつの物語として統合されるストーリーではないのです。」と書いていらっしゃるように、ストーリー展開を楽しむお芝居ではありませんでした。
ここに登場する3人の女性たちをはじめ、学生、先輩、大学の先生、空き家を斡旋される男、コントグループの女の子たちが、空き家を媒体に何かが変化していいきます。
大きな変化ではないし、解決も何もないのだけれど・・・不条理でありながら論理的な、哲学的でありながら日常的な・・・。
人はどうあるべきでどう生きるのか、なんとなく考えさせられる、決して押しつけでもなく難しくもないのだけれど、なんか今一度自分を見直したくなるような後味のよさ、私の好きな世界でした。
劇団青年座さんとは、「舞台脚本講座」で、4人の俳優さんに受講生が書いた舞台脚本を演じていただきました。
舞台の作り方、お芝居とはどういうものか、俳優さんは脚本をどう読むのかなどを、実際に見聞することができ、今回受講された方々はとてもいい勉強になられたと思います。

また、明後日10月31日から、林海象監督演出、坂口理子さん脚本というセンター出身同志のお芝居「ロストエンジェルス」が上演されます。
11月4日まで上演していますので、シナリオ・センターでお申込みいただくと学生割引で観劇でき、かつ、受付で戯曲もプレゼントされます。先輩からのセンター生だけへの特典です。
こちらも見ていただきたいです。

戯曲のお話続きになりますが、シナリオ・センターが初めて主催するコンクール「戯曲コンクール」にもぜひとも応募してください。締め切りは2020年2月3日必着。詳細は事務局または公募ガイドで。

過去記事一覧

  • 表参道シナリオ日記
  • シナリオTIPS
  • 開講のお知らせ
  • 日本中にシナリオを!
  • 背のびしてしゃれおつ