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しゃれおつなお店や人々が行きかう街、表参道。そこで働くシナリオ・センタースタッフの見たもの触れたものをご紹介します。

脚本家 政池洋佑さん/『 死役所 』『ミリオンジョー』を脚色して

構成作家としても脚本家としてもご活躍中の出身ライター 政池洋佑さん。

脚本を担当された最近の主なテレビドラマは、『ミス・シャーロック/Miss Sherlock』『警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~THIRD SEASON』『天 天和通りの快男児』『神酒クリニックで乾杯を』『絶対正義』など話題作が沢山。

2019年10月期テレビドラマでは、テレビ東京で毎週水曜日に放送中の『死役所』(深夜0:12~)と『ミリオンジョー』(深夜1:35~)の脚色を担当されています。

原作はどちらも同名の人気漫画。こういった人気漫画を脚色する際、どんな風に取り組んでいるのか。漫画好きなかたは特に気になりますよね?

そこで、政池さんにお聞きしましたのでコメントをご紹介。
なお、『月刊シナリオ教室』に政池さんのインタビューが掲載予定ですのでお楽しみに!

まずはドラマのあらすじから。

ドラマ『 死役所 』『ミリオンジョー』あらすじ

・『死役所』(原作はあずみきしさんの同名漫画/新潮社)
自殺、他殺、病死、事故死など様々な理由で亡くなった者たちの行き先決定の手続きをする「シ役所」。その「総合案内」で働く職員 シ村は、次から次へと現れる死者に「お客様は仏様です」と慇懃無礼な態度で対応する。訪れる死者は「死」を受け入れた者から、現実を理解しないまま現れる者まで様々。果たして彼らはどう生き、どう死んだのか。また、シ役所の職員たちはなぜ死後、この場所で働くことになったのか。シ村の秘められた過去とは――。

・『ミリオンジョー』(原作は市丸いろはさんと十口了至さんの同名漫画/講談社コミックプラス)
発行部数3億部の国民的大ヒット漫画『ミリオンジョー』。作者の真加田恒夫がまさかの急死。担当編集者である呉井聡市はチーフアシスタントの寺師とともに連載を続行することに。頼りになるのは真加田が遺した創作ノートだけ。次々に起こる想定外のピンチ。果たして、熱狂的ファンや長年『ミリオンジョー』を見てきた編集長・同僚たちを欺けるのか。無事に完結させることができるのか――。

「初めて漫画を読んだ時の第一印象を大切に」

――ドラマ『死役所』について
〇政池さん:原作ファンが非常に多い作品です。
原作の良い部分を最大限生かしたシナリオにしようと心がけました。
具体的に言えば、主人公・シ村を中心としたシ役所のキャラクター、セリフは絶対に原作から外れないよう、五臓六腑に焼き付けた上で、シナリオを執筆しました。

――ドラマ『ミリオンジョー』について
〇政池さん:ミリオンジョー最大の魅力は、怒涛の展開です。
そのため、その展開がより強くなるようにシナリオを書きました。
特に各回の最後はとても重要なので、できるだけ、強い引っ張りが生まれるように気を付けました。

――漫画を映像化するにあたって、意識されたことはありますか?
〇政池さん:初めて漫画を読んだ時の第一印象は大切にしています。
読者としてどこに心を動かされたのか。どの台詞が良いと思ったのか。
「初見」というのは、当たり前ですがたった一度の状態。
その時の、自分の心の変化を、ちゃんと覚えておくようにしています。

「ドラマは対立と葛藤」

――シナリオ・センターで学んだことで、いま役立っていることはありますか?
〇政池さん:ドラマは「対立」と「葛藤」。その点は、今でも常に大切にしています。
「キホンのキ」ではありますが、シナリオに没頭しているとして時に忘れがちなので、
時々、立ち止まって、振り返るようにしています。

――脚本家になりたい生徒さんに向けて、ひとことメッセージをお願いいたします。

〇政池さん:シナリオを書くというのは、結構、孤独な作業です。
シナリオ・センターで仲良くなった人は、プロになった時、数少ない貴重な仲間となるので
「クラスにこの人は上手い!」という人を見つけた場合、どんどん話しかけて、切磋琢磨しましょう。
褒め合い、励まし合い、傷のなめ合いなしじゃ、やってけません笑

※シナリオ・センター出身の脚本家・小説家・映画監督の方々のコメントを掲載『脚本家・小説家コメント記事一覧/脚本や小説を書くとは』はこちらからご覧ください。

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