映画を観る
シナリオ・センター代表の小林です。映画「閉鎖病棟~それぞれの朝~」の舞台挨拶付き上映会へ行きました。
鶴瓶さんが主役なのですが、なかなか重い映画です。
なにしろ舞台は、精神科病院。しかも実際の精神科病院で撮影していますし、鶴瓶さんが死刑囚で死に損なった為に車椅子という役柄ですから。
ふだんのにこやかな鶴瓶さんとはまったく違う役柄ですが、落語家から役者に変わると鶴瓶さんは素晴らしい演技でみせくれます。落語家って一人芝居ですから、本来、役者なんですよね、いい芝居をされます。
精神科医で、小説家の帚木蓬生さんの山本周五郎賞を受賞した「閉鎖病棟」が原作です。
「愛を乞う人」など人間の本質を描くのがお得意の平山監督ですが、原作が20年前なので、病院や社会の設定とかがちょっと古い気がして、いつの時代なのか、今もなお精神科病院とはああいうものなのだろうか、ちょっと思ってしまいました。
ですが、様々な事情から心の病になった人々を綾野剛さんはじめ小松菜奈さん、木野花さんらの熱演に泣かれている方も多く、人としてあるべき姿を問いかけられる映画です。
映画を観ると、やっぱり映画はいいなとしみじみ思います。
出身ライターの方々もこの秋上映されますので、是非こちらもご覧ください。
大北はるかさん「午前0時、キスしに来てよ」12月6日公開
小鳥遊まりさん(脚本),菅乃 廣さん(監督)「OUT ZONE」キネカ大森にて11月29日公開
広田光毅さん「テニスの王子様 BEST GAMES!! 不二vs切原」11月15日公開
嶋田うれ葉さん「夕陽のあと」11月8日公開
鹿目けい子さん「どすこい!すけひら」11月1日公開
三谷伸太朗さん「夏の夜空と秋の夕日と冬の朝と春の風」10月25日公開
上田慎一郎さん(脚本・監督)「スペシャルアクターズ」10月18日公開
柏田道夫さん(脚本),五十嵐匠さん(監督)「二宮金次郎」全国行脚上映
映画を作る
映画は観るだけでなく、自分が作りたい。
そんな方は、老舗の伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞や、2回目でどんどんバージョンアップしている北杜「水の山映画祭」シナリオコンクールに挑戦してはいかがでしょう。
北杜「水の山」映像祭は11月17日日曜日開催されます。
シナリオ・センターの大前講師の「特別講座シナリオ作りの魅力」もありますし、第1回映像制作作品も上映されます。
第1回目の映画「虎をかぶりて、駆けてく」は、シナリオ・センター通信生の有田哲也さんのシナリオが映画化されたものです。
またスマホで作るアニメーションのレクチャーなどもあり、色々な体験ができる1日のようです。
なにかに挑戦してみたいなという方は、まずよく見て、知ってから挑戦されるとよいかと思います。
伊参スタジオ映画祭は、今週の11月8・9・10日の3日間で行います。
最終日の10日は、昨年の受賞作や過去作品などが上映されます。
昨年、短編の部で受賞されたシナリオ・センター作家集団の胡麻尻亜紀さんの「15歳の総理大臣」も初公開されますので、奮ってご参加ください。
もちろんこの日2019年シナリオ・コンクール最終発表、授賞式もありますので、この結果も大いに楽しみです。
みなさん、朗報をお待ちしていまーす。