新成人へ
シナリオ・センター代表の小林です。月曜日は何の日の振替かと思っていたら、振替ではなく成人の日だったのですね。
成人の日は1月15日と決まっていたものですが、祭日がころころ代わると本当にわかりにくい。歳のせいでしょうか?
ちなみに来年の成人の日は1月11日なのですって。
新成人の方々おめでとうございます。
でもね、「パクられたら名前が出る」から気をつけなくちゃいけないそうですよ。副総理のお祝いの言葉です。なんと含蓄にあふれたお言葉。(笑)
大人はつらいです。そんな大人に18歳でしちゃおうというのもどうなのでしょか。
大人の言うことは色々矛盾しているし、大ウソツキも多くて困ったものです。自分の間違えを誤解されたという大人のどれほど多いか。言葉遣いは気をつけなくてはいけません、大人は。
成人の日に、毎年サントリーウイスキーの広告で、作家の伊集院静さんが新成人に素敵なエールの言葉を送っています。
今年はどんな切り口で伊集院さんは新成人を励ますのか、私は毎回楽しみにしています。
2020年は「ワクからはみ出せ」とおっしゃっています。
破天荒な若者が少なくなりました。変に突出するといじめられたりしますものね。だからこそ、みんなで「ワクからはみ出す」勇気を持ってほしいものです。
ただ、ガムシャラにワク(枠)からはみ出せばいいものでもありません。
「但し、品性を忘れるな、自分のためだけに生きるんじゃない。
お金がすべてと思うな。金で手に入れるものなどタカが知れてる。
そして元気に歩くんだ。怒れ。泣け。くやしがれ。
その後で、笑って歌って君が空を飛ぶ星空を仰いで、二十歳の乾杯をしよう。『君の個性に乾杯!』」(伊集静さんの広告エッセイから)
大人になって久しい私たち、伊集院さんの言葉を胸に、初心に戻ってみるのもいいかと思います。
シナリオ力
「文化庁 若手映画作家育成プロジェクト(ndjc)」は、優れた若手映画作家を対象に、本格的な映像制作技術と作家性を磨くために必要な知識や技術を継承するためのワークショップや制作実地研修を実施すると同時に、作品の場を提供することで次代を担う長編映画監督の発掘と育成を目指しているものです。
これは、各学校や団体に所属している方が応募できるもので、応募資格は、所属団体から推薦をもらわなくてなりません。
シナリオ・センターから推薦させていただいた方は、2016年目黒圭太さん、2017年斉藤栄美さん、2018年川上信也さんと3年連続、本当にうれしいことに常に最終に残り、作品発表をしています。
2019年は、3人の推薦者をシナリオ・センターからお出ししましたが、その中のおひとり川崎僚さんが見事最終に残り、ついに4年連続作品発表ができることになりました。
作品は「あなたみたいに、なりたくない。」(30分)
この合評上映会が、東京は2/4丸の内TOEI①15:00~、京都2/12京都文化博物館18:30~、大阪シネ・リーブル梅田18;30~、名古屋2/14シネマスコーレ19:00から4カ所で行われます。
一般の方も合評会に参加できますので、申し込みされたい方は、ndjc2019事務局03-3543-7532 www.vipo-ndjc.jp
今年チャレンジされたい方は、ご覧になっておくことが肝要です。
第一次審査は、シナリオの審査ですから、監督を目指そうともまずはシナリオありき、シナリオ力なくしては監督にも臨めません。しっかりと基本技術を身につけて、映像にしたいシナリオ書くようにしましょう。
先日、ご紹介した川上信也さんは、2018年度ndjc合評会でダントツ1番人気の作品を作られました。
1月17日から23日UPLINK吉祥寺で上映される「「川上信也短編作品集」では、その大評判の「最後の審判」を中心に上映されます。
またその後作られた「願いのカクテル」(18分)は、初対面の國村隼さんをシナリオで出演を快諾させた作品。是非ともこちらも見ていただきたいものです。
シナリオ力は、あなたの可能性を大きく広げてくれます。