自分の頭で、心で
シナリオ・センター代表の小林です。突然のことに号外が出るほどの「小・中・高校臨時休校」の総理大臣直々のお達しも、「何の対策も準備もされていないのに、掛け声だけでどうなのよ」という声に、急にトーンダウンして、今日は「基本的な考えを示した。地域で柔軟な判断を」と言い出す始末で、場当たり的な対応に国民は振り回されっぱなしです。
もちろん、誰もが想像だにしなかった新型ウイルスの蔓延ですから、後手後手に回るのは仕方のないことですから、先手を打っているふりではなく、国民が納得できる対応を真面目にしっかりと考えてほしいと思います。
こういう事態を乗り切るためになにをすればいいのでしょうか。
多分一番大事なことは、慌てないことだと思うのです。冷静に一歩引いてみることが大事な気がします。
何かが起こると、色々な人が色々なことを言い、様々な齟齬やデマが飛び交います。惑わされて右往左往することなく、そんな時こそ、どれだけ引いてみることができるかというのがキーポイントだと思います。
それには常日頃、自分の心で感じて、自分の頭で考えられるように鍛えていないとできません。
よく「神対応」をしたといわれる方がいらっしゃいますが、「神対応」できる方は、自分で想い考えることができる人、常日頃鍛えてらっしゃるからだと思います。
鍛えるためには、人の話をよく聞き、本を読み、好奇心満載に色々なことに興味を持つことかと思います。
広く浅くに始まって、より自分の感性にひっかかったものを深く学ぶ、人としても大事ですが創作者としてはより大事なことかと思います。
アンネ・フランク
日本に、福島白河に「アウシュビッツ平和記念館」があることを、出身ライターの梶本恵美さんのおかげで初めて知りました。
この平和記念館には、日本通過の命のビザを発行した杉原千畝さん、身代わりとなって餓死刑となったアウシュビッツの聖者と呼ばれるコルベ神父、孤児とともにホロコーストの犠牲となったコルチャック先生、そして、アウシュビッツ収容所に送られ15歳で殺された「アンネの日記」アンネ・フランクリンさんなどの資料などが展示されているそうです。
原爆ドームとともに、二度と戦争を起こさないために大切に受け継いでいかなければならないもの、是非一度訪ねてみたいと思います。
「アンネの日記」は、世界中の人に読み継がれているナチスの迫害と差別に負けず未来に希望を持って生きたユダヤ人少女の日記です。
アンネ・フランクが亡くなって75年経ちました。
2014年から「平和への祈り」をテーマに活動されてきた梶本恵美さんが、アンネの書いた13本の童話と8本のエッセイと出逢い、彼女の創作へ向かう時の魂の羽ばたきを、命の輝きを伝えたいと「アンネ・フランク」というお芝居を描かれました。
4月1日から3日、アトリエ第Q藝術(小田急線「成城学園前」)で上演されます。
お問い合わせは、MyrtleArts03-6279-9688 arts@myrtl.co.jp
また4月11日は、白河文化交流館コミネスホールでも上演されます。
アンネと同じように夢を描きながら、平和であればあり得た希望や可能性を第二次世界大戦で数千万人が失いました。
戦前回帰といわれる今、私たちはきちんと過去を知り、これからを考えいかなくてはと思います。
「過去を知ることは、よりよき未来を築く礎になる」(アウシュビッツ平和記念館)