生き方
シナリオ・センター代表の小林です。コロナ、コロナで明け暮れているうちに、3月弥生となりました。
今日から多くの学校は休校です。ですが、敢えて休校しない学校、来たい人は来ていい学校、給食を出す学校など対応が様々になっています。
様々な対応をするところがあってよかった、それぞれの考えでの対応が広がればいいと私は思っています。
わけのわからない事態ですから、もちろん安全に留意はしなくてはいけませんが、そもそも一律でもないことに、すべてが「打って一丸」になる必要はないのです。
緊急措置法などの話が出てきてしまうのも本当に怖いことです。
マスク、トイレットペーパー、ティシュから果てはお米や冷凍食品まで、買い占められたりしているそうですが、こういう事態も怖いことですね。
信用できないお上だからこそ、思わず自衛手段をとってしまうのかもしれませんが、オイルショックを経験した世代としては、本当にやめた方がいいと思います。踊らされないこと大事だと思います。
今は色々な意見が出ていますので、その分なにを信じていいのかわからない、少なくともお上の話を信じられないというのが国民の本音でしょう。
イタリアの校長先生が生徒に送ったコメントが絶賛されています。
こういう先生は日本にもどこかにいらっしゃることと思いますが、人を導くというのはこういうことだと思います。
抜粋すると
「冷静さを保ち、集団パニックに巻き込まれないでください。基本的な対策(手洗いうがいど) を怠らず日常生活を続けてください。
この機会を利用して散歩をしたり、良質な本を読んでください。体調に不備がなければ家にこもっている理由はありませんが、スーパーや薬局に殺到しマスクを探しに行く理由もありません。マスクは病気の人に必要なものです。
このような危機における最大のリスクについては、マンゾーニ、そしてボッカッチョが、私たちに教えてくれています。
それは、人間が作る社会が毒され、市民生活が荒れること。目に見えない敵に脅かされた時、人間の本能は、あたかもそこらじゅうに敵がいるかのように感じさせ、私たちと同じ人々までもを脅威とみなしてしまう危険があります。
社会と人間性、私たちの最も貴重な資産であるこれらを守るために、文明的で合理的な思考をしましょう。」
日本の学校の先生方、親御さんはじめ大人の方々、子供たちに、この機会こそ人としての生き方を学ぶチャンスだということを伝えてください。
それこそ、本を読んだり、ニュースを見たり、新聞を読んだりしながら、社会というものを自分で見聞きし、想い、考える力をつけることが大事だと思うのです。
選挙参謀
シナリオS1グランプリで最終審査に残った「選挙参謀」というシナリオが電子書籍として出版されました。
作者は、作家集団の秋山紀勝さん。
元新聞記者の秋山さんが、記者として選挙を追い、退職後は選挙対策事務局に加わって、実際に参謀としても動いた経験をもとに書かれたお話です。
秋山さんは、このお話をなんとかしてたくさんの人の読んでほしいと思われ、本という形でその思いを実らせました。
舞台は人口10万人ほどの地方都市。市長選で4期を目指す現職に女性市議が挑みます。彼女の参謀になった元新聞記者の奮闘ぶりを描いたものです。
女性市議に対抗するために別の女性を当て馬として擁立する現職陣営。その動きを察知した主人公は、相手の「弱み」をつこうと、様々な手を使う。物語のラストは公職選挙法の「特例」から意外な展開が・・・。
このお話はとても面白いのです。
選挙の裏を知っている作者だからこそかけたお話ですし、事実に基づいているので読んでいるとびっくりしてしまうことばかりです。
残念なことにS1では受賞に至りませんでしたが、選挙というものの驚くべき事実を描いているこの作品を、今だからこそ多くの人に読んでいただきたいと思います。
「選挙参謀」(アマゾン)秋山紀勝著
ちゃんと投票にいかなければ、国は好き勝手に動き出します。この本を読めば読むほど、私たち一人一人が決めるのだということ、1票の重みを、投票の大切さをひしひしと感じることでしょう。