ほっこりしたい
シナリオ・センター代表の小林です。今日は花粉がすごいとかで、事務局中がくしゃみ連発、鼻をズルズル。くしゃみするたびに、せき込むたびに「コロナではないので」「花粉症なので」と誰かが必ず弁解。
なんだかとてもコメディチックです。(笑)社会現象が生み出すセリフって、時代を描きますね。
表参道シナリオ日記では、出身ライターの方々や業界の情報をできる限りお伝えしたいと思っているのですが、コロナ騒動のおかげで、ちっとも楽しい情報をいただけません。すごく寂しい。
東日本大震災の時は、「エンタテイメントのできること」を考えて、出身ライターの方々にお力添えいただいて、大きなイベントを催して寄付を募って被災地にお送りすることもできました。
今回は、励ましイベントはおろか、人を集めてもいけないといわれて、手も足も出ません。きっとどなたも、ひとりウツウツしていらっしゃるのではないかと思います。
そんな時、某出身ライターの方から、さらっと「どうかご無事で」とメールをいただき、心がほっこりして、一気に免疫力が上がりました。ありがとうございます。
こういう時のやさしさって、本当に大事です。心にしみこみます。
そこで、私もコロナにも花粉症にもめげず出社してくれる事務局にお団子を配りました。なんでお団子って?ただ私が食べたかったから・・・私のやさしさなんてそんなもんです。(笑)
うーん、でも、なんかできないのかぁ、子どもたちにも大人たちにも・・・。
なけなしの頭で考えてみたいと思います。
初心
こういう時は新しいことを始められないので、初心に戻ろうかと思います。
20枚シナリオコンクール「新井一賞」を募集していますので、20枚シナリオについて新井一に語ってもらいましょう。
「20枚シナリオでは、カリキュラムに沿ってやらなければ意味がないのです。
カリキュラムというのは教育課程で、一つマスターした上で、次の段階をこなして、更に次へというように効果的に組んでいます。
例えば初期の段階で「いらいらしている男」という課題があります。「イライラしている男を出せばいいんだなぁくらいで書いても無駄なのです。
『イライラ』とはなんでしょうか。何か自分がしたいと思う時に妨害があって、自分がしたいことができない・そんなときに『イライラ』します。
しかし、その奥に含まれていることは、『自分が何かしたい』ということは、ストーリー展開の原動力である貫通行動なのです。
そして、その貫通行動が妨害される。この妨害するということは、ドラマでなくてはならない。障害、対立、相克、ストラッグルなのです。
単に『いらいら』している男を描くのではなくて、人物をただ出しただけではだめで、必ず貫通行動を持たせて登場させて、それに対して妨害するというのがドラマの原型なのだということを知れば、作者は一段階進歩したことになります。」といっています。
貫通行動、基礎講座で習われましたよね。うん?と思われた方は初心に戻って、あ!と思った方は気付きを活かして、さあ、「新井一賞」に挑戦ましょう。
お題は「セリフは嘘つき」です。締め切りまで2か月半。どうせこもっていなければならないなら、頭の中は想像の翼を広げて、あちらこちらに羽ばたいていきましょう。生き抜きましょう!!