笑顔になれること
シナリオ・センター代表の小林です。
気持ちの良いこと、わくわくするようなことを見つけたいと思うのですが、パンデミック宣言はされちゃうし、私の好きなトム・ハンクスさんまで陽性になっちゃうし、コロナウイルスがはびこっているうちは、楽しいことを見つけるのも難しいですね。
でも、昨日11日の宮城では震災が起きた時間ちかくに大きな虹が出ました。
思わずそのニュースを見て、内館牧子さんが描かれた「小さな神たちの祭り」(TBC・3/1BSTBS放映)が浮かびました。
このドラマは遺された方側からではなく、亡くなった方側の視点で、遺された方々を心配し慰めたいと思っていることを描いたものでした。(月刊シナリオ教室1月号にシナリオ掲載)
あの虹は、内館さんが描かれたように、きっと亡くなった方々が遺された方々に、「私たちは元気だよ、みんなも元気で生きてね」とメッセージを送られたのではと思います。
多くの被災者の方には、きっと伝わったことでしょう。
残念ながら、国会の上には、虹ではなくどす黒い暗雲しかみえませんが。
もうひとつ、本当に個人的な、私だけの小さな喜びがありました。
センターの近くに紅茶屋さんがあるのですが、そこでチャイとホワイトデーのお返しに紅茶詰め合わせを注文しました。
ちょっと時間がかかったのですが、無事熱々のチャイと詰め合わせを受け取って外に出ました。
そうしたら、お店の方が追いかけて来てくださって、「お待たせしたので、これ一つですけれど・・。お好きだといいのですが」と有名な原宿瑞穂の豆大福をくださいました。
もうサイコー!瑞穂の豆大福が大好きだということもありますが(笑)、なによりわざわざ追いかけてまでくださったこと、これはたとえキャラメル一つだろうと胸キュンしちゃいます。
そんな大きくなくてもちょっとホッとできるようなこと、笑顔になれることがこんな時は大事なことなのだと思います。
人とのふれあいって、そんな小さなことの積み重ねだと思うのです。
むしろ、こんな時だからこそ、アンテナ張り巡らして、些細なことでもみんなで笑顔になれることを探して過ごしましょう。
東京の桜もそろそろ開花宣言が出そうです。
花見は政治的にも自粛ですが(笑)、静かに愛でることの方が風情を感じ、より桜が美しく見えるのではと思います。
やれることを
シナリオ・センターは、今年は創立50周年なので、色々な催しを企画していました。
でも、それもふっ飛んじゃって、秋に予定している感謝パーティーもできるのかどうかという状態です。
世界中の誰もが先など見えないのでしょうが、だからと言ってウツウツばかりしていられません、いつまでも。
そこでたくさんお集まりいただくのではなく、定員を限ってこじんまりとちょっと楽しんでいただける講座をやりたいなと思っています。
いつも満員御礼の公募コンクール対策講座も、ちょっと趣向を変えて、人数限定で、ピンポイントの内容でできたらとも。
非日常の今、日常ではみることができない人間模様を創作に活かして、コンクールに挑戦というのも楽しいじゃありませんか。
「日常の行動に制約が生まれ、不自由さばかり際立つ日々。
とはいえ、心がけひとつで言葉による想像力の旅に出ることは自由だし、耳をすませば日常にひそむ新しい次元の世界に出会うことも可能です。
いま私たちが試されている中には、そうした平衡感覚もふくまれているのだと思います。」
糸井重里さんのやっているほぼ日の学校の河野通和学校長もおっしゃっていました。