チャンス！

シナリオ・センター代表の小林です。ゴールデンウイーク改めステイホームウイークはいかがお過ごしでしたでしょうか。
私は、様子見に銀座をドライブしました。まあ、ゴーストタウンというのはこういうことか、大きなお店、デパートはみんな閉まっており、閑散とした銀座通りにポツンポツンと人が歩いている、京橋、日本橋はほとんど人も歩いていませんでした。
テイクアウトのカフェの灯りがやけに暖かい気がしました。
生まれて初めての経験でした。
75年前焼け野原の東京を見たときの感じって、こんなだったのかと思ったりしました。
想像力が大事だということを常に申し上げてきましたが、今の状態はＳＦぽくって、ある意味想像を超えてしまっているかもしれません。
だからこそ、この風景を心に刻んでおきたい、決して今の様々な状態や出来事、人間のありようを忘れたくないと思っています。
映像として焼き付けておきましょう。いつか私たちの手で新たなものを生み出せるように。
NHKで「今だから新作ドラマ作ってみました」というリモートドラマを拝見しました。
なかなか難しいものがあるとはいえ力作でした。なるほどやり方はあるなと思いました。
最終3話目は、明日8日23：40から「転・コウ・生」出身ライターの森下佳子さんの脚本です。是非見てください。
前2作は二人芝居でしたが、今度は3人出演します。柴咲コウさん、ムロツヨシさん、高橋一生さんのコメディだそうです。
打ち合わせもすべてリモートでやったというこのドラマ、楽しみです。
朝ドラ「エール」の清水友佳子さんも岡田恵和さんもいつ制作できるのかと思いながら描かれていらっしゃるとおっしゃっていました。
早く面白いドラマが見たいです。
とはいえ、解除されても元通りということにはならず、すべての物事は変化しなくてはなりませんし、知恵を絞っていかなくてはなりませんし、当然ドラマ作りも新たな局面を迎えるのでしょう。
むしろ、創作するという大きな目を持つ皆さんの腕の振るいどころになるかと思います。チャンスだぜ！

新生

緊急事態宣言の延期が思った通り出ました。
オリンピックと同じで誰が考えても無理でしょうと思うこともポジティブに考えられるのか、悲観的に言ったら絶望すると思うのか、なんだかはっきりしない言い回しで終わった会見にため息ばかりでてしまいました。
絆だとか精神論で立ち向えるものではないのに、武器も兵糧なく大和魂だけで戦いに臨ませた第二次世界大戦の大本営のようです。

と、文句を言っていても始まらないので、シナリオ・センターは武器も兵糧もいっぱい持った新たな方法を考えていきます。
5月いっぱい、ゼミは添削だけでお願いしていますが、思いの外皆さんが頑張って描いてくださって、半端ない数の作品に、講師一同嬉し涙にくれています。
研修科以上は基本添削をしていないのですが、反対に講師自身も気持ちが引き締まるようでとても楽しんでいます。
是非とも、5月も講師を驚かしてやってください。(笑)
文化・芸術が生きるために本当に必要なものだということが、これほど誰もが感じられたことはなかったかと思います。
今こそ戦争を経験された方は、ご自分たちが経験されたことを若い世代に伝えていただくと今まで以上に心に沁みるのではないでしょうか。

緊急事態が解かれたとしても、同じようなことが繰り返されると予想をしています。
ワクチンができるまで3密はありえないですから、教室の配置も変えていく、教室の運営の仕方も新たな形にしていかなければなりません。
まずは、当面講座はオンラインで行ってまいります。
5月末に開講の139期シナリオ作家養成講座、5月8週間講座はオンラインと通学の併用（通学はできるようになったら）となります。
むしろ遠くの方もご参加いただけるので、奮ってご受講いただければと思います。
もちろん、シナリオ・センターの命、毎回の宿題、添削はしっかりとやっていきますのでご安心ください。添削のないシナリオ・センターはありえませんから。

講座もゼミも通信も新たな形になるかと思いますが、どうかこれまで以上に、素晴らしい創作を生みだす場所として、シナリオ・センターが機能できるようにバックアップをお願いいたします。
ゼミナールは、まずは今月いっぱい添削で行わせていただきますが、新たな形も計画しておりますので、ともかくゼミ生の皆様は、描くことだけに専心していただければ嬉しいです。
色々としばらくはご不便をおかけしますが、「描く」というモチベーションを維持できるように、新たに仕掛けていきますのでよろしくお願いい申しあげます。