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シナリオ・センター

代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

何かが起これば世界は変わる、
変わるのではなく私たちが変えることが大切

変化

シナリオ・センター代表小林です。月曜日は、土日休みの分がたまってやっぱり忙しい。G・W明けから、少し人ができているようでちょっと心配。電車が込まなければいいのですけれど・・・。
とはいえ、シナリオ・センターもそうですが、活動を止めるということは死活問題でもあります。
経済的にも大変なわけですから、自粛要請ばかりではなく、上手にやっていけるように、今後の方法を考えている人がお上の中にいてほしいと心から願っています。
私は、まず「人の命」が大事ですから、安全が第一だと思っています。
受講生の皆さまにはご迷惑をおかけしているとは思いますが、出社するために危ない橋を渡ってはほしくないので、シナリオ・センターは在宅ワークを主体にしています。
在宅での仕事も出社しての仕事も、形態が変わってしまうので、今まで通りとはやはりいかなくて試行錯誤の連続です。
それでもできるだけいい方だとありがたいと思いながらやっています。
しかし、驚くほど皆さん描いて下さっている、それがどれほど私たちの励みになるか、それこそが講師や事務方のモチベーションの高さへと繋がっているのだと思います。ありがとうございます。

土曜日の夕方、私は初めてzoomの飲み会に参加しました。
いつも家に来てどんちゃん騒ぎをするテニス仲間との飲み会で、4ケ月ぶりに見る顔は、ひどく懐かしく、元気な顔にホッと胸をなでおろしました。
この気持ちは全員同じだったようで、人とのつながりの大切さをしみじみ感じた瞬間でした。
zoomは会議などでは使っているのですが、自宅でやるのは初めてだったのと、勝手が違うので右往左往しながらの参加でしたが、3時間もおしゃべりに花が咲き、盛り上がって「また、来週ね」と言って別れました。結構酔いました。酒にも人にも。
そういえば、竹村講師が飲み会をやり、途中で寝ちゃったけど誰も起こしてくれなかったとぼやいていましたっけ。(笑)
よくよく考えてみたら、忙しい働き盛りの人たちばかりなので、毎月会っているわけでもなく、ふだんでも3ケ月に1回くらいしか飲み会していないのに、この気持ちって、「できない」「会えない」という枷が生むものなのでしょうね。
毎日を普通に淡々と生きていくことさえ難しい今、改めて色々なものが見えてきています。
この新たな視点、感覚を忘れないでいたいです。

人生がそんなにも美しいのなら

私の大学のクラブの後輩、小説家の荻原浩さんは直木賞作家なのですけれど、なぜかご自分で漫画を描かれました。
私は、先輩後輩と言っても年が離れているのでお会いしたことはありませんが、広告研究会の出世頭として、つと有名な方なので、偉そうに後輩と言ってみました。(笑)
小説では表現できないことを漫画にしたいと思われたのだそうです。
大学4年生の時に手塚賞に応募しようと思っていたほど、小説より先に漫画を描こうと思っていらしたのだそうです。
「人生がそんなにも美しいのなら」(集英社)
8作の漫画が描かれているのですが、どれもなんともいえない愛おしい世界を描いている気がしました。
SFだったり、ブラックだったりする作品もあるのですが、その中に小説でも描いていらっしゃる人へのやさしい想いが溢れているのです。
今だから、より思うのかもしれません。
直木賞作家が漫画を描くというのも珍しいですが、小説も漫画もシナリオも同じ土俵・・・人間を描くことだと思います。
表現する方法は色々あるかと思います。
その中で自分が好きなこと、自分がやりたいことをみつけて楽しめたらいいですね。
人が生きるということは、呼吸していればいいわけでもなく、「食う寝るところに住むところ」があればいいだけでもなく、なにかしらの想いを表現する場所、また同じように感じることができる場所や物との出会いが必要なのだと、しみじみ思う今日この頃です。
皆様、くれぐれもご自愛くださいませ。

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