沖縄慰霊の日
シナリオ・センター代表の小林です。今日は沖縄慰霊の日です。
75年前、本土決戦の盾になって沖縄の4人に1人の住民の方々が亡くなりました。
沖縄住民の方々は、日本軍に置き去りにされたり、日本兵に殺された方も多々あったというニュースを拝見し、敵にだけでなく味方にも棄てられたのかと申し訳ない気持ちでいっぱいです。
平和宣言で玉城知事もお話していらっしゃいましたが、戦後75年の今も日本の国土面積の約0.6%の沖縄に、日本国内の米軍施設の70.3%が集中し、米軍人などによる事件事故、米軍基地による水質汚染など環境問題にも悩まされています。辺野古ももちろん大きな犠牲を払わされています。
日本人であったら、私たちの未来のために犠牲になってくださった沖縄の皆さんのことを忘れてはいけないと同時に、今もなお犠牲を強いている沖縄県を沖縄県民の方々をもっと知るべきですし、私たちは何をすべきかもっと真剣に考えなければならないと思うのです。
大事なことは一人一人が想像力をもって、他人事としてスルーするのではなく、痛みは共有できないまでも、自分事として想像することが大切だと思っています。
あくまで青く澄んだ海の沖縄も沖縄ですが、物事には光と影があり、どちらの側面もみつめることは、創作者の仕事です。
遅い
元本科の賀川良さんが、朗報をもっておいでくださいました。
賀川さんの制作した「MICHIKO・祈りの花」(30分)がインド映画祭「インドタゴール国際フィルムフェスティバル」で評論家賞を受賞されました。おめでとうございます。
賀川さんは、国立新美術館の絵画公募展、東京都美術館写真公募展に入選するなど、多彩の才能の持ち主です。
今回の映画作りにあたって、シナリオを勉強したいと熱心に受講して下さり、シナリオもご自分で描かれました。
この映画「MICHIKO 祈りの花」は主人公道子と夫須賀川良との純愛を描いたもので、大学卒業後、統合失調症で精神病院に入院、30年のリハビリ後完治した賀川さん自身の経験を活かして作られたのだそうです。
7月4日土曜日池袋で上映会を進めています。午後1時から5時予定。会場は池袋GEKIBA(豊島区西池袋3-31-15ロイヤルプラザⅡ3F)入場料1000円(当日清算)問い合わせは、賀川さん080-3601-7605まで。
賀川さんは、実は今65歳、60歳から映画作りを志したそうです。
先日も、小泉理恵子さんの67歳受賞のお話をさせていただきましたが、「やりたいことが見つかったときが適齢期、人生に遅いはない」
賀川さんもまさに同じで、60代パワー恐るべしです。
様々な経験が大きな力になっていることは間違いありません。
創作は常にその年代なりの視点で描くことができます
。同じものを見てもきっと違う感性で切り取ることでしょう。
人はみな違うのですから、当たり前のことではあるのですが、自分自身も年を重ねるごとにまた違った変化を感じます。それが成長であったり退化であったりするとしても。
お二人より若い方は少なくとも二人に負けずに、元気にチャレンジして行きましょう。
人生に“遅い”はないのですから。