生殺し
シナリオ・センター代表の小林です。まいりました。東京224人、過去最高の感染者数です。
九州地方、岐阜、長野、愛媛などで84河川が決壊、氾濫しました。
降り続く雨、水も引かない事態に「生殺しだ」という声が上がっているといいます。
「令和2年7月豪雨」と命名されたそうですが、で?
お上は、ちゃんと対策は練っていますか。避難所はコロナ対策も含めてちゃんと作っていますか。激甚災害へのお金はちゃんと出していますか。
コロナ禍の中、どう避難したり、家を守ったりすればいいのでしょう。
日本災害情報学会が5月中旬に公表した「避難に関する提言」の中にも「新型コロナウイルスの感染リスクにかかわらず、いざという時にどう行動すべきか、一人ひとりがあらかじめ考えておきましょう」という言葉が記されているそうです。
なんでもかんでも自衛なのですね。もちろん、自分の頭で考えることは大事ですから、自分で決断しなくてはいけないのですが、1から10まで自衛、自己責任で行うのであれば、国家は必要ありませんよね。
官庁、官邸、県庁のホームページにも災害について縷々述べていますが、具体的なことは一つも載っていないので、なにをどのように判断して、自衛すればいいのかすらわかりませんでした。
おめでとう
今日は138期シナリオ作家養成講座の修了式。明るい話題から入りたかったのですが、224人にたまげてしまって、失礼いたしました。
138期シナリオ作家養成講座は、1月末に開講したのですが、コロナの外出自粛のために途中からオンライン講座となりました。
心の準備もないまま、急にオンライン講座になったのですから、受講生の皆様の戸惑いはいかばかりだったかと思います。
事務局もオンライン講座は始めてのこと。右往左往しながら、ともかく講座をとめない、休講にしないことだけを考え、ひたすらチャレンジし続けました。
4・5月は、チューターが、講師のご自宅近辺のスタジオを借りて、たったふたりだけで講義を撮影、編集もテレワークで行う等、あれこれ悩みながらの手作り感満載のオンライン講座になりました。
今までとは全く違う方法を繰り返してきましたので、ご不便をおかけしたこともあったかと思います。
でも、こうした中で、何が嬉しかったかというと、受講生の皆様が描き続けて下さったこと。驚いたことに、出席率も宿題提出率もことのほかよく、普段の講座よりいいかも(笑)と事務局もびっくりしました。
多分、講座の中でも一番コロナに迷惑を被った講座だと思いますが、案外アクシデントは絆を強くしてくれたのかもしれません。
修了式は、おいでになれる方は出席をしていただき、ご無理な方はズームで参加をしていただいています。
修了証書授与と宿題の返却を講師がお一人おひとりに声をかけながらお渡ししています。
特に宿題の返却は、これまで蔭で添削を行っていた講師が、それぞれのお顔を拝見しながら、6カ月の進歩状態をお伝えさせていただくので、受講生の方も感激してくださいますが、実は、むしろ講師の方が喜んでいるのです。こういうものを描いてきた方は、この方だったのか・・・毎週想像しながら添削していたので、お目にかかれるって本当に嬉しいのです。
今は人と繋がることは望まれる状態ではありませんが、やはりFacetoFaceが、人と人の大事なつながりだなとしみじみ思います。
みんなで安心してお話しできる状況になる日を祈って、これからプロへと進む皆様へエールをお送りします。
おめでとうございます。明日はあなたが主役です。