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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

サービスは想像力。

シナリオ・センター代表の小林です。梅雨だというのに雨が降らない、田んぼに水がない・・・降っても降らなくても、困るもんです。

陣痛タクシー

タクシーに乗っていたら、「陣痛タクシー」という広告が目に入りました。

事前に登録をしておくと、陣痛が起きたときに病院まで運んでくれるのだそうです。
このサービスは全国展開しており、24時間対応で各地で活躍しているそうです。
サービスを開始したのが昨年の5月だそうで、1年あまりで2万件近い登録があり、実際の利用が(5/9現在)7300件。
妊婦さんが一人でいるときに陣痛が起きた・・・入院荷物を持ってひとりで病院へ行けるか・・・難しい問題ですね。
経験から言えば、陣痛って間隔があるので、波が押し寄せてこないときを狙えば一人でも何とかできる人もいるかもしれない。
でも、破水しちゃうかもしれない。人それぞれだから、母子ともの安全確保は大事です。
東京では、地方出身のご夫婦が多く、両親や親戚がそばにいないので、突然のときは、助けてもらいにくい。
妊婦さんが家に一人っきり、すぐに夫にも連絡がつかない・・・というときは心強いですよね。
ドラーバーは、助産婦さんの講習を受けて陣痛・出産の基礎知識を持っていて、緊急対応マニュアルも常備しているのだそうで、破水しても安心の用意で迎えに来てくれます。
24時間いつでもOKで、登録料は無料、タクシー代のみだそうですから、なかなかいいサービスです。

チャイルドシートつきだったり、子供だけの乗車も安心なシステムもできているキッズタクシーとか、ご老人や障害をお持ちの方に、介護資格・経験のある乗務員が付き添って、通院や買い物、冠婚葬祭、様々なシーンでお手伝いしてくれるケアタクシーというのもあります。
タクシー業界も色々なサービスを考えているのですね。素晴らしい!

サービスというのは、想像力から生まれてくるものです。
「こうしたら、喜ばれるだろう」「こうされたら、いやだろう」
そんな想像力があって、初めて「だったら、こんなことができたらいいよね」と考えられるんですね。

これは、ゼッタイにお役所ではできないことです。
先日お話した「県庁おもてなし課」でも言っているように、役所は前例のないことには動きたがらない。責任を取りたくないからでしょうけれど、一番は想像力のない人が多いからだと思うんです。というか、想像しちゃいけないのかも。(笑)
ちょっと想像すればわかること、感じることなのに、政治家の皆さんの失言を聞いていると、本当に何も想像せずに、自分の想いだけで言葉を発しているのだなあと腹が立ちます。
「想像力は、人を想う心」と瀬戸内寂聴さんはおっしゃっています。
「私はこう思う」「こうやりたい」という前に、他の人はどう感じるだろうとちょっと想像すれば、イジメもパワハラ、セクハラもなくなる気がします。
ひとりひとりが、想像力を大きく大きく広げていきたいものです。

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