助
シナリオ・センター代表の小林です。気象庁は「自分の命、大切な人の命を守るために早めの対策を」と呼び掛けています。
台風10号は相当な大きさのようですね。くれぐれもご安全に過せますように。
センターのメンテンナンスを長い間みてくれていた工務店の方が熊本に移転して、近況報告の電話をくださいました。
人吉市の大雨災害のボランティアをなさったそうです。県外からのボランティアを入れられないために、まったく人手が足りなくて大変だと話していました。
いつも思うのですが、ボランティア自体は素晴らしいことですが、公がボランティアに依存するのは間違いではないでしょうか。
私も子ども食堂などのお手伝いをしていますが、これは国がやることだと思っています。
総理大臣が変わるなら、ばーんと動きも変わってほしいなあと思っていたら、首相候補のおひとりから「自助・共助・公助」という言葉が出て、結局、公は相も変わらず頼りにならず、信頼もできないのだなとがっかりしました。
順番が違います。これを言うなら「公助・共助・自助」です。
精神的には自助・共助の気持ちは個々に必要ですが、自助、共助は公助がちゃんとできていたら、精神だけの問題でいいのです。
公助がしっかりと備え、動いてくれればすべてそれですむことです。
人吉市始め、まだ前回の災害補修も終わっていないところがたくさんあります。
これ以上ひどいことにならないように、悲しい目に合わせないように、お上は、先頭をきって、台風10号への備えを万全に完了してください。
幸福度
新潟三条市が40度越えという昨日のニュースに、秋はいつ来るのだろう、穏やかな秋になってほしいと、思わず祈らずにはいられなくなります。
スポーツ、勉学、読書、行楽、食欲・・・etcetcの秋とつくように、一番色々なことを行いやすい季節なのですが、今年は果たして・・・。
ユニセフが調べた子供の幸福度、38ヶ国中、身体の健康は1位なのに精神的な幸福度は37位、下から2番目だそうです。
教育評論家の尾木ママは、「いじめ地獄の日本、子どもの自己肯定感が低く幸福度が育たないのは必然」とおしゃっています。まさに。
シナリオ・センターは、「子どものシナリオ教室」の出前授業を小学校などで行っています。
シナリオはアクション・リアクションを描くことなので、自分の気持ち、相手の気持ちを想い、考えないと作れません。
そういうとちょっと難しそうに思われがちですが、ままごとと同じですから、作文嫌いの子どもでも面白がって描いてくれます。
教室を回りながら、「いいじゃん」「面白いね」とほめると「ホント?ホント?」と目を輝かせてどんどん描きます。
じーっと描けないままの子供には「じっくり考えていて偉いね。急がなくても大丈夫」と声掛けすると、安心した顔をして、おもむろに描き始めます。
肯定されることの少ない子どもたちは、ほんのちょっとした声掛けに敏感で、行動を起こしてくれます。
子どもシナリオ教室で一番力を入れているのは、それぞれのキャラクターを知ること。
人はみな違うことを実感し、自分と違う人にどう伝えればいいか、自分のことをわかってもらうにはどうしたらいいか、遊び半分で楽しんでいるうちに自然と考えることができるようになります。
人はみんな違っていいのだということがわかれば、自己肯定を持つことができるでしょう。
大人はなぜか否定から入ります。
教育とかしつけというと、上から目線でできないことに対してあげつらうことがほとんどです。
「早くしなさい!」「宿題はしたの?」「なんでこんなこともできないの」「あなたはいつもこうなんだから」と一度も言ったことがないという親御さんたちはいらっしゃいますか。
まず、いらっしゃらないと思います。私も子育て中は、言い募っていました。(笑)
でも、シナリオを描いてみると、一方的に考えを述べるのではなく、アクション・リアクションを考える、自然と相手のことを考えるので、客観的にみることができるようになります。
子どもだけでなく、大人もシナリオを描くことで、人はみな違うのですから、他人と比較する意味はないことを感じていただけたら、子どもの幸福度も増すのではないかと思います。
子どもが幸福になるかどうかは、大人にかかっています。
体験したことのないコロナ禍という事態に、教育も右往左往されているのでしょうか。学校関係から子どもシナリオのお問い合わせ、ご依頼を今まで以上にいただいています。
コロナ禍で勉強は遅れているようですが、100年人生に何ほどのことがあるでしょう。
むしろ反対にこんなときだからこそできること、人が人を思いやるということを身につけることを一番の目標にしてほしいと思います。。
勉強は、やる気さえあればいつでも取り戻せるのですから。
シナリオ・センターは、子どもの幸福度のために力を注いでいきたい、子どもを幸せにできる大人でありたいと思っています。