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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

心を描く

劇場版ストップモーションアニメ「ごんぎつね」

いったりきたり

シナリオ・センター代表の小林です。今日も東京の感染者は昨日と同じく195名だそうです。
何を信じて行動すればいいのかわかりませんが、気をつけることにこしたことはなく、まだまだマスク、手洗いはマストです。
急に涼しくなって、電車の中でも咳き込んでいらっしゃる人が結構見受けられます。
くれぐれもお風邪を召さぬよう、Wインフルエンザにならぬよう、気をつけましょう。

秋冬は、インフルエンザの季節。医師会はとても警戒しているのに、政治家はどなたも案外のんきにみえます。
怖がりの私は、最悪のシナリオを想定して、備えを十分にして、それが空振りだったら大喜びというタイプなので、どうしても今の状況になじめません。
シナリオ・センターは、怖がりの学校かもしれませんが、安全安心ができるようにするのは大事なことだと思っています。
9月は、8月に引き続き、ゼミナールはzoomゼミでした。なぜか8月よりも参加者が少なかったです。
zoomゼミは、他人の話が聞きやすく、集中できて、楽しいですが、やっぱりリアルに会いたいと皆さん、思われるようで。。
確かに、久しぶりにお会いすると、思わずハグしたくなりますもの。
それほど、愛に、じゃない、会いに飢えている。(笑)
みんなが元気に大口開けて笑ったり、飲んだり食べたりできるように、早くなりたいですね。
今は、一歩一歩階段を上るように、慎重にいきましょう。
10月は、お会いできますように。

ごんぎつね

出身ライターの本田隆朗さんが、すてきな映画の脚本を矢代監督と手掛けられました。
劇場版ストップモーションアニメ「ごんぎつね」
「ごんぎつね」はどなたも一度は読まれたことでしょう。児童文学の新美南吉さんの最高傑作です。
「ごんぎつね」は、ある意味、こうした世の中だからこそ、感じたいお話だと思います。

ひとりぼっちの子ぎつねごんは、いたずらをしては村の人を困らせています。
ある日、川でウナギを取っていた兵十が目を離した隙に、いたずら心からウナギを逃がしてしまいます。
次の日、兵十のおっ母が死に、ごんは、兵十が必死にウナギをとっていたのは、死にそうなおっ母に食べさせたかったからだと気が付きます。
ごんは申し訳なく思い、一人になって寂し気な兵十に詫びたい、慰めたいと、毎日栗だとかマツタケだと魚だとかをこっそりおいていきます。
そんな贈り物を神様がしてくれたと思っている兵十のところへ、今日もゴンは栗だのを持っていくと、みつかってしまい、何も知らない兵十に撃たれてしまいます。
兵十は、散らばった栗をみて、初めてごんの想いを知るのでした。

ごんの一人ぼっちのつらさ、だからこその兵十へのごんの想い、想いが通じないことへの切なさ・・・。
気持ちのとてもやさしい本田さんだからこそ描けるごんを、今の世の中だからこそ感じてほしい、新たな視点で描いた「ごんぎつね」を見てほしいです。

ストップモーションアニメは、人形や小道具も実物の1/5から1/6くらいで精巧に作られ、舞台になる古民家だけでも1年もかかったとか。
それらを、少しずつ少しずつ動かして繋いでいくのですよね。
繊細なこのストップモーションアニメの見どころは、今までできなかった本物の水を使って川の中に兵十をいれたり、風になびくごんの毛やそよぐ木々、葉っぱとか驚くような技術を見せてくれるのだそうです。
作り手の熱い想いがそこかしこに光っているすてきな心温まるアニメです。
子供の頃の想いとは別の、大人になった自分と出会うような気がします。
長野・上田での上映が終了し、東京では下北沢トリウッドで10月3日から11/20まで上映の予定です。

私事ですが、勝手ながら9/28~30まで「表参道シナリオ日記」お休みさせていただきます。
10月1日(あ、都民の日だ!)元気にお会いします。

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