これから
シナリオ・センター代表の小林です。今日から2ヶ月ぶりのゼミナール通学再開となりました。
GOTOトラベルも東京も今日からスタートと、とはいえ、今日の東京感染者235名、ここのところ200名台で推移していて怖いです。
シナリオ・センターは、できる限りの安全安心策をたてていますが、だからと言って100%安心ではなく、「感染しない、させない」を胸に、ご自分で出来る限りの安全策を立てながらおいでいただければと思います。
ご心配な方は引き続き添削をさせていただいております。
コロナは心配ですが、動かないわけにもいかない、本当にどうしていいのかわからないです。
過剰に怖がらずにと言われても、どこまでが過剰でどこまでなら普通なのか線引きもできない今、自分の感覚に頼るしかないのかとちょっとイラつきます。
国や自治体は、しっかりした検査体制、入院・隔離体制を敷いてバックアップをしておいてほしいものです。
3日間、お休みいただき、失礼いたしました。
私事で恐縮ですが、実は検査入院をしていました。なんだかぼけた気がして、MRI・MRAの検査をしてもらいたいと思い予約、どうせならとオプションでCT心肺検査と脂肪肝の検査もしてもらいました。
脳の方は、ありがたいことにセーフだったのですが、心臓で捕まって冠状動脈石灰化がみられ、2泊3日のカテーテル検査。
幸いなことに、石灰化はしているのですがしっかり流れているので問題なしとのこと。この歳にしてはきれいな血管だとおほめをいただき、何で検査したの?って感じですが、ま、大丈夫というお墨付きをもらって、これからも頑張れる力をいただきました。
あ、脂肪肝は隠れ肥満ではなく、本当の肥満なのでやせろとのことでした。(笑)
歳になると色々ガタが来るものですが、コロナ禍を乗り切るためにも、創立50周年以降100年続けていくためにも、もう少し踏ん張りたいと思っています。
ブルーストッキングの女たち
今日は、3日ぶりの出社の前に、青年座のお芝居を拝見しに行ってまいりました。
「ブルーストッキングの女たち」東京芸術劇場WESTで、青年座の久々の公演です。
明治44年から大正5年、平塚らいてうのもと「青鞜」に集まった女性たちのお話ですが、主人公は無政府主義の大杉栄と一緒に殺されてしまう伊藤野枝。
女性の集会すら治安維持法に阻まれてしまう時代に、既存の価値観や家庭に縛られない「新しい女」たちの存在に圧倒されるお芝居です。
伊藤野枝は、私のイメージだともっとアナーキーな母性のない人のように感じていたのですが、なんと10年間のうちに7人の子供を産み、いつも子供を抱えながら原稿を書いていたとか。大杉栄も子どもとよく遊び、子煩悩な父親であり、家事も手伝う夫だったようです。
一面だけしか知らないとお話も一面的になってしまいますが、無政府主義者というところではなく一人の女性として突き詰めていくと、面白いお芝居になるのですね。
このお芝居を拝見して、明治・大正は、はるか遠い時代になっているのに、女性の地位は今もほとんど変わらないとしみじみ思いました。
今問題になっている「女性はいくらでも嘘をつける」発言ひとつとっても、女性が女性を見る目すら変わらない前時代的なものがいまだに色濃く出ています。
前時代的な見識を取っ払うというのはいかに難しいものか、まだまだ戦いは続いていくのでしょう。
女性は母性としかとらえられなかった「青鞜」の時代を、この新しい女と男がどのように渡り合ってきたのか、そこに治安維持法という形での政府の介入が、女性たちをどう変えてきたのか、変えられなかったのか、今だからこそ、是非観てほしいお芝居です。
10月4日まで公演していますので、シナリオ・センターで割引でチケットを扱っています。センター事務局にお問い合わせください。