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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

なんでも見聞きする力

テレメンタリー2020 55歳からの生き直し~

説明ゼリフ

シナリオ・センター代表の小林です。今日の東京の感染者284名、またどーんと増えました。GOTOトラベルが原因でしょうか。
映画も演劇の鑑賞も少しずつ緩和されていますが、劇団がクラスターになったり、俳優さんが感染したり等のニュースを見るとまだまだ油断してはいけないと思います。

先日映画を見に行って、隣に座わられたら、ちょっと嫌な気分になりました。
ソーシャルディスタンスが当たり前になってしまったせいですね。馴れって恐ろしい。
馴れと言えば、今は日本学術会議の任命拒否理由を説明しないことで大騒ぎになっていますが、もりかけさくらも説明なしで、お上が説明しないことに馴れてしまっている人が増えています。いやいや、これこそ絶対に馴れてはいけません。
シナリオの説明ゼリフはいただけないけれど、お上の説明なしはもっといただけないです。
「理由を言わず、プロセスを明らかにせず『私たちが決めたんだから、私たちを信用してください、以上』では、危うすぎる。学問の世界だけでなく、社会が萎縮していく」と慶応大学教授の小熊英二さんもおっしゃっています。
だって、わけがわからなければ、下々は対処のしようがありませんから、言われたとおりに生きるしかなくなります。
それは服従ということ、隷属ということになるのでしょうか。
ちゃんと説明することは、特に上に立つ人は必須事項、大事です。

テレメンタリー2020 55歳からの生き直し~高知東生の薬物依存の8ケ月~

ドキュメンタリーの時も書きましたが、映像の特性は、顔や動作を映すことで、その人の本性を垣間見ることができる。表現したいことがわかる分、表現したくないものもみられちゃったりします。
人間性を見られてしまうようで、映像は怖いです。

最近では、俳優の伊勢谷友介さんが逮捕され話題を呼びましたが、沢尻エリカさんとか槇原敬之さんとか芸能人たちの薬物依存は多いようです。
芸能人は判りやすいけれど、それ以上に一般の人の薬物依存はすごい勢いで増えているのだそうです。
ディレクターで研修科に学んでいらっしゃる近藤剛さんがドキュメンタリーを創られました。
企画・撮影・編集・ナレーションとほとんどお一人で担当されたのは、「テレメンタリー2020『55歳からの生き直し~高知東生の薬物依存の8ケ月~』」(テレビ朝日)
10月18日(日)朝4:30~5:00(テレビ朝日系列)4:55~5:25(朝日放送系列

「依存症をテーマに番組を創りたいと思ったのが1年半前、興味深さはもちろんでしたが、このテーマを扱う難しさ怖さを感じました。」と近藤さん。
内容は、薬物依存症をかかえる執行猶予期間中の高知東生さんを追った8ケ月です。
薬物犯罪のうち覚せい剤事件は7割を占め、再犯率は6割を超えるといわれています。
しかし、薬物を使用する人の生活や思いはあまり伝えられていません。
そんなとき出会ったのが高知東生さん。
芸能界で成功をおさめる一方で、幼い頃に家族に恵まれなかった壮絶な生い立ち・・・依存症から立ち直ろうとする中で、新たに見つけたものとは?執行猶予が明ける8ヶ月間に密着、高知東生さんが55歳から生き直していく日々を追っています。
朝早い放映ですが、引き出しを増やすという意味でもドキュメンタリーを上手にドラマの資料としてご覧になるといいかと思います。
何でも見てやろう聞いてやろうやってやろうの精神で、たくさん創作の引き出しを持つことは、プロになったときに大きな力になります。
研修中の時こそ、引き出しづくりに精を出してほしいと思います。

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