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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

視点

「SAWADA 青森からベトナムへピュリッツァー賞カメラマン沢田教一の生と死』

下々ですけれど

シナリオ・センター代表の小林です。秋晴れがとても美しい東京です。
でも、今日の東京感染者数221名、ついに日本も感染者数10万人超えました。
なかなか歯止めがかかりません。
秋空の下、10万円の高級旅館が5万円で泊まれたとか、もう予約完売の宿もあるとか、楽し気なニュースの蔭で、辛い思いをしている、仕事も切られ、学費や、食事、住むところもなくなっている方の話は出てきません。
秋空の下には似合わないかもしれませんが、コロナ禍で見つめなければいけない一番大事なことではないでしょうか。
「お金に困っている方は少ない」「貯金は減ると思ったらとんでもない。その分だけ貯金は増えた」って、金持ち目線でおっしゃる財務大臣に、ほとほと嫌気がさします。。
どこに目をつけてんじゃ!!子供の7人に1人が貧困ということすら、頭に入っていないのでしょうか。
ま、選挙演説で「下々の皆さん」と放言した方ですから、下々のことはおわかりにはならないのでしょう。見てもいないのでしょう。
どうやったら、わかっていただけるのか・・・なぁ。シナリオを教えに行こうかな。(笑)

SAWADA

べトナム戦争などを最前線で撮り続け、「安全への逃避」でピュリツァ―賞を受賞されたカメラマン沢田教一さんが亡くなったのは、1970年10月28日でした。
沢田さんは、カンボジアで取材中に何者かに銃撃されて、34歳の命を閉じたのですが、彼の魂を次世代に引き継ごうと、生涯を追ったドキュメンタリー映画「SAWADA 青森からベトナムへピュリッツァー賞カメラマン沢田教一の生と死』が11月3日から15日まで、都写真美術館でリバイバル上映されます。(入場料1500円)

1997年に初めて公開された「SAWADA」は、出身監督の五十嵐匠監督が手掛けた作品です。
映画では、生まれ育った青森や、戦場カメラマンとして世界に知られるようになったベトナム、最期を迎えたカンボジアを辿っています。
友人でありライバルであったカメラマンのインタビューやピュリツァ―賞を受賞した「安全への逃避」の被写体になった2家族5人のその後も描かれているそうで、撮影後この家族と沢田さんが何度も訪れて交流していたことが語られているそうです。
被写体に対しての愛情が、写真にあふれているからこそ、心打つ写真となったのでしょう。
創作する者は学ばなくてならない精神かと思います。

7日午後1時半から、特別シンポジウム「戦争報道の現在 記録する意味を問う」が行われます。
ジャーナリストの綿井健陽さん、写真家の大石芳野さん、五十嵐匠監督のお話が聞けます。入場料1000円

五十嵐監督は、やはり戦場カメラマンで地雷を踏んで亡くなった一ノ瀬泰造さんの「地雷を踏んだらサヨウナラ」も監督されていますが、最近ではセンター講師でもある柏田道夫と映画「二宮金次郎」を、今は映画「島守の塔」の準備をしていらっしゃいます。
「島守の塔」は、沖縄戦の時に島民の命を守ろうとした沖縄知事と警察部長のお話です。サポーターも募集しています。

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