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しゃれおつなお店や人々が行きかう街、表参道。そこで働くシナリオ・センタースタッフの見たもの触れたものをご紹介します。

【マスタークラス・セミナー& ピッチング・コンテスト2020 】
仲村弦己さんの企画が最優秀作品賞/MPA Grand Prizeに

映画を作りたい生徒さんから最近よく質問を受けるのが「MPA/DHU/TIFFCOMマスタークラス・セミナー&ピッチング・コンテスト」。「これはどういうものなんだろう?」というかたは、こちらの記事で疑問解消できます。

「MPA/DHU/TIFFCOMマスタークラス・セミナー&ピッチング・コンテスト」は、日本の若手映画製作者の海外展開支援を目的として、モーション・ピクチャー・アソシエーション(MPA)、デジタルハリウッド大学(DHU)、TIFFCOM(=東京国際映画祭と併催されるコンテンツマーケット)が開催するイベント。第一部では映画産業に関わるプロフェッショナルをゲストに迎えた講演会やトークショーを、第二部では同じく“プロフェッショナル”な方々が審査員を務めるコンテストを実施します。

どんなコンテストなのかというと、まず、映画にしたい長編企画(題材は自由/シノプシス2000字以内)が募集されます。一次審査はそのシノプシスをベースに書類選考。その通過者は最終審査に進みます。最終審査はイベント当日、会場で10分間、企画の特徴や内容をプレゼンテーションします。

3年目を迎える今回、5企画が最終審査に進み、その中から最優秀作品賞/MPA Grand Prizeに選ばれたのが、仲村弦己さん(元本科)の「民事不介入 誘拐~キャプティブ~」です。なお、仲村さんにはMPAが開催するFILM IMMERSION COURSE IN L.A.「ハリウッドへの研修旅行」が贈られました。

プレゼンテーションでは、いかに「この企画を映像化して観てみたい」と思わせるかがポイントになります。

では仲村さんはどのような企画を、どうプレゼンテーションしたのか、気になりますよね。
そこで、コメントをいただきましたのでご紹介。次回応募する方は参考にしてください。

「応募したのは以前から温めていた企画」

――受賞の手応えはありましたか?

〇仲村さん:受賞の手応えはありませんでした。シノプシスだけで応募できたので、ダメ元で応募していたのですが、まさか自分が受賞できるとは思わなかったです。コロナ禍の中でもコンテストを開催頂いた関係者皆様に感謝の気持ちで一杯です!

――応募されたのは今回が初めてですか?

〇仲村さん:今回が初めてです。

――今回なぜ応募しようと思ったのですか?

〇仲村さん:応募したのは以前から温めていた企画なのですが、飛行機が墜落しかかったり、ジャンボジェットと衝突したりと、かなり予算が掛かる話でした(笑)

今回のイベントが、「若手映画製作者の海外展開支援を目的とするイベント」ということで、海外だったらもしかして、、、という淡い期待で応募しました。

――「民事不介入誘拐~キャプティブ~」はどういった内容ですか?

〇仲村さん:【ログライン】娘を元夫に誘拐されたシングルマザーが、

世界中の悪意に晒されながら、命がけで最愛の娘を取り戻す。

それはネット上でライブ配信される、史上初のリアルタイム炎上誘拐事件。

という企画です。

――この企画をたてたキッカケは何ですか?

〇仲村さん:知り合いから、国際離婚は凄い大変だよ、、、という話を聞いた時にアイデアが浮かびました。

――特にどんなことを心掛けましたか?

〇仲村さん:サイコパス(反社会性パーソナリティ障害)のキャラが出てくるので、その造形に苦労しました。

「参加するだけでも大変に為になると思います」

――プレゼンテーションではどんなことを意識されましたか?

〇仲村さん:制限時間の10分以内に説明が収まるよう心掛けました。言いたいことを絞るのが大変でした。

――実際プレゼンテーションをしてみて、いかがでしたか?

〇仲村さん:今回は、初のオンライン生放送のイベント開催ということで、感染対策を徹底しながら、スタッフの方々が放送に向け尽力されている姿が印象的でした。カメラの前でのプレゼンはかなり緊張しました。

――次回このコンテストへの応募を考えている生徒さんに向けてメッセージをお願いします。

〇仲村さん:海外からの著名なプロデューサーの方が審査員で参加されたり、日本からの審査員の皆様もピッチに対して丁寧に質疑応答をしていただいたりと、参加するだけでも大変に為になると思います。

またプレゼンする内容は、同時通訳で英語に翻訳いただけたりと、至れり尽くせりでした。海外の映画製作現場や、東京国際映画祭の雰囲気も感じられる、とても機構な機会です。

モーション・ピクチャー・アソシエーション(MPA)、デジタルハリウッド大学(DHU)、 TIFFCOMの主催イベントということで、私も最初はMPAってなんだろう、、、という感じだったのですが、以下のHPにあるマークを見れば、皆さん絶対見た事ある!と思います。
https://www.motionpictures.org/

因みにTIFFCOMとは、東京国際映画祭(TIFF)と併催される、アジアを代表するコンテンツマーケットの事です。

賞を頂ければ海外(アメリカやオーストラリア)への研修旅行にも行けますし、映画製作者を本気で支援されようとしている主催者皆様の心意気を存分に感じました。応募もシノプシスのみでできますので、絶対、応募して頂いた方が良いと思います!

※「ピッチング・コンテスト2020」で、Special Recognition Prizeに選ばれた赤名伸さんのコメントもこちらからご覧ください。

※「ピッチング・コンテスト2018」では、シナリオ・センター出身生 齋藤栄美さんの「にじいろのうぶごえ」 がプレジデント特別賞 / MPA Grand Prizeに選ばれています。齋藤さんは2017年度の「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト」に参加され、『トーキョーカプセル』で監督デビューされました。ndjcに関して公開講座でお話された模様も合わせてご覧ください

▼「ndjc 若手映画作家 育成プロジェクトからみる/現場で求められるシナリオ力」はこちらから

▼「若手映画監督 たちに聞く /「 ndjc」を経験して」はこちらから

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