感謝の形
シナリオ・センター代表の小林です。旭川に自衛隊看護官が派遣されることが決まったようです。
大阪も要請していますが、困ったときに助けてくれる頼もしい自衛隊ですけれど、看護官ってどのくらいいらっしゃるのでしょうか。
調べてみたら1000人くらいが全国に散らばっていらっしゃるよう。そんなに多い人数とは思えませんね。
これ以上蔓延したら、看護官の方だって足りなくなるのではないでしょうか。
医療従事者へのバックアップの話しは、政府から一言も聞こえてきませんが、看護師・医師を増やさなくてはいけない今、給与・ボーナスをしっかり出せる体制から始めるべきです。
政府は何かと専門家会議に訊いてといいつつ、医療崩壊になると言っても無視して、東大などの研究チームがだしたGOTO感染リスクも、まだ立証されていないからと、GOTOトラベル休止にものすごく消極的です。
経済は大切ですけれど、国民の70%以上がまずはコロナ対策と言っているにも関わらず、止めない意味はどこにあるのでしょう。
まずは、旅行にもいけない医療従事者の方に感謝の声ではなく、感謝の形を出しましょう。
まさか、国会議員、大臣の皆さん、この期に及んでボーナスをもらうなんて、医療従事者の方々のみならず国民に顔向けできないようなことはしないでしょうね。しないよね。しないでね。
映像表現の極み
金曜日から2回にわたって『ト書ブラッシュアップ講座~シャレード カメラに心を写す技術~』を作家集団の平岩講師がオンラインで行います。
ト書は、映像表現そのものです。
「ト書は、小説でいうと地の文にあたりますが、文章で書くのですけれど、文章で表現はできず、必ずカメラを通してみせてなくてはいけません。
つまり、シナリオというものは、いつもカメラを意識しながら『映るかな』『映らないかな』ということを考えながら筆を進めていく宿命があるのです。
ですから、文章では描けるがカメラでは映らないものが何かを知っておく必要があります。」と新井一は言っています。
基礎講座の1回目、文章表現と映像表現の違いの講義を思い出してください。
そんなことわかっていると思っていても、案外映らないものを描いていることが多いのです。
本来シナリオは、映像の映らないものを映像に映す、それが醍醐味なんです。
今回の『ト書ブラッシュアップ講座』はそこを徹底します。
ダメなト書でよくいわれるのは、具体的ではないこと。
俳優さんが演じるのですから具体的に描かなければどうしていいのかわかりません。
案外気がつかずにやっています。
例えばと新井は言います。「ある有名なシナリオライターのシナリオに『花子くつろいでいる』というト書にぶつかり、びっくりしてしまいました。
くつろいでいるという言葉はいい言葉ですね。なんとなくわかる気がします。
ところが、これを映像にするとなると大変です。ちょっと想像してみて下さい。
たとえば、寝そべって週刊誌を見ているとか・・。
時間によっても違ってきます。みんなが働いている時刻とか寒い季節とか。
場所によっても違います。我が家でのくつろぎ方、職場でのくつろぎ方、結婚式場でのくつろぎ方・・・。
シナリオでは絵になるくつろぎ方を実際に描くべきです。
何故なら、そのくつろぎ方ひとつに人物のキャラクターがはっきりとでてきます。
教養のある人か、常識はずれの人か、さらにその人の過去の生活などもうかがわせることができます。
ゆめ、『くつろいでいる』など無責任の書き方はいけません。」
あ、お上も「全力をあげる」ではなく具体的に、具体的に。
何度も申し上げますが、ト書こそ映像表現です。
年末のト書のブラッシュアップ講座は、皆さんへのクリスマスプレゼント。(笑)
ト書を徹底的に学んで、素晴らしい映像表現を体得する、来年に賭けられる力がつくんですから。
ありがたいことに、ライターズバンクへのオファーも引きも切りません。
力さえつければ、デビューの道は夢ではありません。
まずは、シナリオの力をつけること。あなたの明日に、お手伝いをします。