うつらないうつさない
シナリオ・センター代表の小林です。またまた東京の感染者は増えて572名。昨日より200名以上増えています。
東京のみならず全国で感染が拡大している現在、日本医師会の中川会長が
「だれもが感染している可能性があります。
今一度初心に立ち戻って、うらないだけでなくうつさないことが大切であることも忘れないでください。
特に若い世代、現役世代の皆さま、新型コロナの最強の感染防止策は、1人ひとりの、日常の慎重で愚直な所作と行動です。
日本国民一丸となって頑張りましょう」と呼びかけ、医療従事者の心身の疲労もピークに達しているとも述べ、感染防止の徹底に協力を強く求めています。
医療関係者の方々は、GOTOトラベルをともかく今は一端止めるべきだ、PCL検査を徹底すべきだという声を出しているのに、聴く耳を持たない政府。
だったら、専門家会議なんて作った意味などないじゃないのと思ってしまいます。
都合の良いことだけに、専門家を使うのは大きな間違いです。
何が正しいか見極められない新生コロナだからこそ、広く耳目を集めることは大切で、それを聴く耳を持ってこそ、知恵を持った対策が生まれてくるのだと思います。
宇宙まで調査できる現在なのに、旧態依然の頭の持ち主ばかりでは危機管理などできようはずもありません。
無事に年を越せるのか、佳い年を迎えられるのか、ただ神仏に祈るしか、私たちには手立てはないのでしょうか。
みてみよう
上野の森美術館で催されている「KING&QUEEN展」を観てきました。
英国王室の肖像画展で、11世紀から現代まで展示されています。
歴史の中で知っている王や女王、物語にも出てくる人々の肖像画の数々。
シェークスピアに書かれたヘンリー8世、6人の妻を持ち、妻をも斬首する絶対君主。
カソリックを盛り立てようとプロテスタントを大量に処刑してブラッドメアリーの異名をとった、カクテルの名前にもなっている、メアリー1世。
国と結婚し生涯未婚を通したことでヴァージンクイーンと呼ばれた、最強国スペインの無敵艦隊を撃退したエリザベス1世。
9人の子、40人の孫、37人の曾孫を持ち、63年も在位して数々の偉業を成し遂げながらも、最愛の夫亡くしてから喪服で通したヨーロッパの祖母ヴィクトリア女王。
そして、もちろん現在の女王であるエリザベス2世まで90点の肖像画、また、近影の英国王室の写真も展示されています。亡くなったダイアナ妃の肖像画が寂し気できれいでした。
一つ一つの肖像画の説明を読みながら時代を追ってみていくと、英国王室の絵巻もののような、壮絶な歴史の中に巻き込まれていくような錯覚を起こします。
また一人の人間としての魂の叫びもひしひしと伝わってきます。
予約しないと美術館にも行けなくなった昨今、空いていれば当日でも見ることができたこの「KING&QUEEN展」は、久々に楽しいものでした。
前にセンターでもお話しいただいた「怖い絵」で有名な中野京子さんが解説をしていらっしゃいますが、肖像画をよく見ていると、視線の方向、周りの背景や人物の様子などから、隠された物語を想像したり、勝手な物語を広げていけてしまいます。
王室に生きる人々の声に耳をすまして、たまには、英国王室の雰囲気に浸ってみるのはいかがでしょう。
上野の森、不忍池の紅葉も今が見頃です。
ありがたいことに、混雑していません。
先日、ミソ帳倶楽部でお話をお伺いした林海象監督の映画『BOLT』は12月11日公開ですが、映画『BOLT』の舞台挨拶の実施が決定しました。
12月12日(土)①14:00の回(予告なし/上映後 舞台挨拶)
14:00 ~ 15:20 本編(予告なし)15:20 ~ 15:50 舞台挨拶(30分)
登壇者は、林海象監督、月船さららさん、吉村界人さん、金山一彦さん、後藤ひろひとさん 、大西信満さん・主演の永瀬正敏さんも参加されるそうです。
福島原発事故から来年3月で10年経とうとしています。
再稼働へ進もうとしている今、映画そのものを楽しむだけでなく、原発事故をもう一度見直すいいチャンスかとも思います。