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スタッフが行く、表参道スポット
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しゃれおつなお店や人々が行きかう街、表参道。そこで働くシナリオ・センタースタッフの見たもの触れたものをご紹介します。

ドラマ『本気のしるし』 脚本家 三谷伸太朗さん

2019年10月からメ~テレ他で放送されたTVドラマ『本気のしるし』。
放送直後から「先が読めなさすぎ!」と大きな反響を呼び、2020年10月には未公開シーンを入れた“ディレクターズカット版”の劇場公開が決定。本作は第73回カンヌ国際映画祭のOfficial Selection 2020に選出されました。

==『本気のしるし』あらすじ==
中小商社に勤める会社員・辻一路。社内の評判はよく、恋人関係のような女性もいるが、他人に好かれるのも他人を好きになるのも苦手で、本気の恋をしたことがない。ある日、彼はコンビニで不思議な雰囲気の女性・葉山浮世と知り合う。しかし、彼女と関わったばかりに次々とトラブルに巻き込まれていく。魅力的だが隙と弱さがあり、それゆえ周りをトラブルに巻き込んでいく浮世と、それに気づきながら、なぜか彼女を放っておけない辻。辻は裏社会の人間と関わり、仕事や人間関係を失いながらも、何とか彼女を手に入れようと、さらなる破滅の道へと歩み出す——。

※YouTube
シネマトゥデイ
なぜその女から離れられないのか…森崎ウィン主演『本気のしるし<劇場版>』予告編

原作は星里もちるさんの同名漫画。
監督は深田晃司さん。
そして、脚色を担当されたのは出身ライターの三谷伸太朗さんです。

「あの『本気のしるし』を脚色した三谷さんってどんなかた?」と気になりますよね。今回ご紹介するコメントと、『月刊シナリオ教室 2021年2月号』(1月末発行)にもインタビューが掲載されますので併せてご覧ください。

“バランス”が大事

――脚色する際、一番気をつけたことは何ですか?

三谷さん:伝わる伝わらないのバランスと、視聴者からキャラクターへの共感のバランスです。

キャラクターがとてもトリッキーで展開も早いので、そこが命綱だなと。

多分これはプロデューサー陣も同じな気がします。

――漫画にはない実写版オリジナルのシーンについて、意識されたことがありましたら教えてください。
また、漫画の世界観を崩さずに実写化するために工夫されたことはありますか?

三谷さん:オリジナルシーンはあるかもしれませんが、新たに作る際も要素分解して構成しているのでオリジナルだ!という意識はあまりなくて、全部原作の延長線上のイメージです。

あと、漫画を実写化する際に気をつけていることとして、原作の作家さんの原作以外の作品も読んでおくことです。作家さんのテーマやタッチを知ることはとても重要です。

――葉山浮世に翻弄される主人公・辻 一路。この二人の描き方でどんな部分を心掛けましたか?

三谷さん:たしか、ドラマ版は共感度0.1%とキャッチフレーズついていたので、共感しにくいとは思うのですが、これもバランスの問題でどこかに共感できる部分を残すことですね。

――今後の展望について。2021年はどんな1年にしたいですか?

三谷さん:社会には多様性があるということを忘れないように、一つ一つ仕事をしていければと思います。

――脚本家になりたいシナリオ・センターの“後輩”にむけてメッセージをお願いします

三谷さん:僕は15年かかってるので、ちょっとやそっとで芽が出なくても安心してください。

続けていればいつかデビューはできます(笑)

※そのほか、シナリオ・センター出身 脚本家・小説家・映画監督の方々のコメントはこちらから。

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