俺の話しを聞け~♪
シナリオ・センター代表の小林です。昨日今日は、東京はちょっと暖かです。
感染者は相変わらず1502人と多いですが、だからといって緊急事態宣言がでても、表参道は人が多いです。
8時以降の飲食を制限されただけでなく、西村大臣は、昼間もと言い出し、飲食店から顰蹙を買っています。
要はマスクを取ったら、人と顔合わせるだけでも危ないということなのでしょうか。
どのような宣言をしても、それが最善であれば今はやるしかないとは思います。
ですが、それには、国民の一人一人の生活を保障することが大前提です。
お店が休んだり短縮したりすることは、店主の抱える家賃とか光熱費の問題だけではなく、そこに働く人はもちろん、それに関連する業者の方々等など、あらゆる人々がいる、いわばすべての国民に繋がるということです。
みんなが大変になることはわかっているから国がちゃんとするよと具体的にも明確にも示さず、国民だけに自助を求めるような話ばかりだから、どうにも動きのとりようがありません。
他国のトップの言葉なども参考にされれば、もう少しましなことを考えられるし、言えるんじゃないでしょうか。
先日、本庶佑、山中伸弥、大隅良典、大村智氏らノーベル賞受賞者の4人の学者の方々が政府に求める声明を出されました。
通常の病院がコロナ患者を受け入れると、他の症状の患者の足が遠のき経営を圧迫するため、1つの病院を丸々、コロナ対応病院とするのが効率が良い、専門病院を設けるべき。「GOTOトラベル」などの業界支援の仕方ではなく、検査数をより増やすために集約して資金を投入する方が有効的。
無症状感染者を借り上げたホテルに滞在させ、食事を提供する隔離態勢を。
ホテルと飲食業界にもプラスになり、効率的に経済が回せる方法だと訴え、医療従事者への支援やPCR検査の拡充などを政府に求める声明を発表されました。
ワクチンや治療薬は、国の審査や承認は透明性などを担保しつつ迅速に行うとともに、開発の基盤となる生命科学や産学連携への支援を強化するよう要望し、「科学者の勧告を政策に反映できる長期的展望に立った制度の確立」を求められたのです。
「1年前から繰り返し申し上げていますが、いまだに厚労省の考えが変わっていないのは全く理解できない」と語気を荒げられた本庶先生の姿が印象的でした。
こんな真っ当な提案が、しかも世界最高の能力を持つ科学者たちの提案を受け入れないって、全く理解に苦しみます。
どうしたら、国民の声が聞こえるのでしょうね。
三谷幸喜さんの映画「記憶にございません」ではありませんが、石にでもぶつかったら変わるのかなぁ。
向田邦子と親しむ
今日14日から、青山通りにあるスパイラルホールで、向田邦子さんの特別イベントが行われています。
「向田邦子没後40年特別イベント わたしたちと向田邦子~いま、風が吹いている~」
会期は今日から24日までで、展示物を見るのは無料です。
作家集団の新井講師から一早く「みてきた」というご報告をいただき、私も負けじと(笑)広報の斎藤と一緒に見にいってきました。歩いてすぐだしね。
向田さんの自筆の原稿や写真、「徹子の部屋」でのおはなししている映像、向田さんの愛用品の食器や万年筆、お洋服や帽子など向田さんの人生を垣間見られる素敵な展示でした。
大きな吹き抜けのところには風の塔ができており、小泉今日子さんが、向田作品の選りすぐったときめきの言葉を、風のように語っています。
向田邦子ファンの斎藤は、昔のドラマも知っていて、私と同じように懐かしそうに見ているのがおかしかったのですが、それだけすごいということだと実感しました。
だって、斉藤が生まれる前に向田さんは亡くなっているのですから。
イベントとしては、1月20日(水)15:30・18:30、21日12:30、15:30、18:30に「ドキュメンタリー 向田邦子の贈り物」(上映80分)
向田邦子さんに魅せられた著名人30余名が「わたしと向田邦子」を語り、歌い、踊ります。料金1100円
23日(土)14:00/17:30 演劇「寺内貫太郎33回忌」料金3900円(上演80分)
寺内貫太郎が亡くなって33年。大ヒットドラマ「寺内貫太郎一家」が蘇ります。
24日(月)最終日15:00(上演80分)音楽「風のコンサート」料金3900円
「阿修羅のごとく」「あ・うん」のテーマ曲はじめ向田作品にお馴染みの楽曲10数曲を一流アーティストが奏でます。
イベントに関しては、チケットぴあで。
また、「向田邦子とわたし」向田邦子本人作品にゆかりある人が語り合う無料のトークイベントもあるそうで、こちらはスパイラルウエブイベントページで発表されるそうです。(入場料無料・事前予約)
それに、向田さんの妹の和子さんとやっていた小料理屋「ままや」の定食もスパイラルカフェで食べられるそうです。新井講師も召し上がったそうです。(笑)
向田さんは、南青山にシナリオ・センターがあった時、お隣のマンションに住まわれていらっしゃいました。
時々お豆腐屋さんにいらっしゃる姿などを拝見したこともありますし、よくジェームス三木さんが遊びにいらしていました。
向田作品は、前にも申し上げましたが、私はドラマ「だいこんの花」、さりげない会話、心の揺れを描いていて一番好きなのですが、ドラマも小説も、これほどまで人間観察はできるものなのかと思わされるほど、繊細で見通している視線の方向、思わぬ視点のすごさに圧倒されます。
特に、映像での表現は、素晴らしく、これこそ映像表現だということを、シナリオライターを目指す方には知っていただきたいです。
向田さんの作品は、DVDでも見られますし、小説はもちろん、シナリオ集も出ていますので、是非とも読んでいただきたいですね。
向田邦子さんと初めて出会う方は、まずスパイラルホールへお出向きください。
私はまた、向田さんの小説が読みたくなりました。何度読んでも、初めて出会ったような衝撃を新鮮に感じさせる向田邦子さんの力・・・。もっと長生きしてほしかった。