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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

無茶ぶり

ドラマ誌3月号(映人社刊)

安心・安全

シナリオ・センター代表の小林です。そろそろコロナ禍も1年になります。去年の今頃は、誰もここまで続くとは思っていなかったと思います。
「風邪の一種、大したことはない!」と抜かした鼻マスクの大臣もいらっしゃいましたよね、そういえば。
今日の東京感染者378人。東京の人口は1300万人ですから、10万人以上の感染者の東京、130人に1人はコロナに罹っているということでしょうか。
計算力のない私はびっくりですが、自分の周りでも感染された方のお話をお聞きするので、身近になっているのは否めませんね。
感染が減ったといっても、ワクチンができたといっても、変種株も出てきたりとまだまだ侮れないし、こんな時に大地震が来たらと思うとぞっとします。
福島、宮城、そして和歌山の地震被害にあわれた方々、心からお見舞い申し上げます。
さぞかし、御心労が多いことと思います。くれぐれもご自愛ください。
天災は、いつどこにどんなことが起こるかわかりませんから、日ごろの備えが大切なのですが、どうも日本って危機管理ができていないんですね。
こんな日本がオタオタしながらオリンピックでもないだろうと思います。
登山と同じように、引き返すことも大事な決断。命があれば、またやり直すことはできるのですから。
GOTOトラベルでことを大きくしてしまったことへの検証をしっかりと、反省を十分にしていただきたいです。
災害大国の日本、「備えあれば憂いなし」いいことわざがあるじゃないですか。
安心・安全の国でありたいですね。

ドラマ

ドラマ誌3月号が面白いです。
出身ライター橋部敦子さんの「モコミ~彼女ちょっとヘンだけど」(テレビ朝日)の脚本が掲載されています。
ご覧になっていらっしゃる方も多いと思いますが、僕シリーズなど優しさがあふれたドラマをお描きになられる橋部さんのオリジナルで、テレビ朝日初登場です。
竹園プロデューサーは、「みんな違ってみんなにいいー金子みすゞさんの詩のような世界観のドラマを橋部さんのオリジナル脚本で作りたい」と思われたそうです。
橋部さんが「モノの気持ちをわかる主人公とともに、家族それぞれが目をそらしていたことに向き合って、自分を活かした生き方をしていけるようになるドラマです」とおっしゃっているように、世間を気にする母親はじめ、普通の人が出てきます。
そんな人々がどう変化していくのか、少しずつ登場人物が変わっていく姿が、毎週楽しみなドラマです。
大上段に社会の風潮を切っていくのではなく、なにげなく、さりげなく、やさしく世間体だとか、同調圧力だとか、女性蔑視だとかろくでもないことばかりにあふれている今の社会にそんな肩ひじ張らなくても、こうした生き方もあるよと教えてくれているようです。
みんな違うことを、ちゃんと認め合える社会になってほしいです。

出身ライターの森下佳子さんのエッセイ「・・・・・で?」は、今ライターさんの中で大ブレイクしている「書けないッ!~吉丸圭佑の筋書きのない生活~」(福田靖さん脚本)のプロデューサーの無茶ぶりについて書かれています。
森下さんご自身、デビューの「平成夫婦茶碗~ドケチの花道~」から相当の無茶ぶりうけ経験を乗り越えて、大御所になられても歴史的資料もほとんどないまま書けといわれた大河ドラマ「女城主 直虎」、結末をばらせなくて、別の話しで盛り上げるけど、最大のフリはしれっと回収しなかった「JIN~仁~」とか苦労されていらっしゃるのですね。
極め付きは、今放映中の「天国と地獄~サイコな2人~」」。
こちらも無茶ぶり真っ只中だそうです。(笑)
それでも、森下さん「むしろ数々の無茶ぶりをされたことで、本来持っている能力以上の結果を出させてもらった感がある」と。
なるほど、無茶ぶりこそ力をつけるための肥やし、皆さん乗り越えて、森下さんに追いつけ、追い越せ、頑張っていきまっしょい!

ライター掲示板では、出身ライターのお二人からご報告が。
荒井修子さんが2月27日から始まるWOWOWのドラマWスペシャル「あんのリリック~鈴木杏、俳句はじめてみました」を書かれました。
昨今俳句人気ですが俳句×ラップをモチーフにした青春ストーリーだそうです。

根津理香さんは、秘密を抱えた高校生の青春ラブストーリー「ヒミツのアイちゃん」(FOD2/20毎週土曜日0時。配信スタート)を書かれました。
秘密はドラマのキーポイントです。秘密を枷にどんなドラマを創られたのでしょう。

ドラマ誌を開くと出身ライターの方々のご活躍ぶりを拝見することができます。
それだけ出身ライターの方々が描いていらっしゃる、シナリオ・センターのホームページでもおわかりのように、毎日どなたかのドラマが放映されて・・・コロナ禍でちょっとしおれているシナリオ・センターに、いっぱいいっぱい勇気いただいています。
ありがとうございます、出身ライターの皆さ~ん!!
皆さんからパワーをいただいて、シナリオ・センター頑張ります。

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