menu

脚本家を養成する
シナリオ・センターの
オンラインマガジン

シナリオ・センター
開講のお知らせ

講座の日程や、受講ポイントを更新
開講のお知らせ

シナリオ・センターの開講情報をお知らせします。ドラマや映画だけでなく小説、戯曲、漫画やアニメの講座の開講、コンクール対策講座もあります。

シナリオどこから始めるのか

シナリオを書くときどこから始めるのか、悩みますよね。新井一は「ひとつ原則がある」と言います。
今回はその“原則”をご紹介。

シナリオ・センター創設者・新井一は、『シナリオの基礎技術』『シナリオの技術』などシナリオの書き方に関する書籍をいくつも執筆しています。また、『月刊シナリオ教室』でも連載ページをもち、シナリオの技術を解説していました。その記事は、いま読んでも全く色褪せていません。

そこで、当時の記事を皆さんにご紹介。「シナリオってどう書くの?」という初心者の方も、「一度学んだけど、忘れちゃった…」という方も、これを読めばシナリオ作りが一層はかどります!

人物のどの部分を描くか

お客さんは、テレビでも映画でもお芝居でも、出だしは、どういう話になるのかな?という期待をしています。いま時そんな純情な人はいませんが、昔は映画やお芝居の幕が開く前には、胸をドキドキさせたものです。

お客さんの期待は裏切ってはいけませんから、創作のやり方について書かれている本には、出だしの技術はこうするんだと、親切に解説してあります。

しかし「どうすると面白くなる」とは書いてありますが、「どこから始める」ということは書いてありません。どこから出るのかは作者の自由であって、どこからでも始めることができるからでしょう。

しかしひとつ原則があります。テーマを表すのに、どこが一番適当かということです。人物のどの部分を描くのかということです。

大半の物語は、人生の途中から始まっている

どんな英雄でも美女でも、オギャアと生まれた瞬間から、物語として取り上げている訳ではありません。早くても年頃からだとか、大抵は成年になってからです。

『次郎物語』ですと小学生から始まりますし、『野菊の如き君なりき』だと少年少女の頃です。『夫婦善哉』ですと中年ですし、『恍惚の人』は老年です。ひどいのになると、『市民ケーン』は主人公が死ぬところから始まります。つまり早かろうが遅かろうが、人生の途中から始まっているということなのです。

ということは、お客さんは、この人の過去はどうなっていたのか、今なぜこんなことをしているのか、今まで人との付き合い方はどうなっていたのか、まったく知らないのです。

ドラマは1時間とか、長くても2時間とか短いですから、今までこの人は「こんな境遇にあって苦労したのだよ」とか「幸せの日々を送っていた」というように、しかもこれを手っ取り早く、しかも面白く、魅力まで添えて紹介しなければならないのですから、大変です。

そのためには以前もお話しましたが、登場人物の履歴書を、あらかじめ作っておく必要があるのです。それが出来ていないと、どうしていいのかわかりませんし、お客さんはそれこそ「わからない」ことになるのです。

出典:『月刊シナリオ教室』1993年9月号「新井一 十則集」/2015年2月号「新井一.com」

「シナリオは、だれでもうまくなれます」

「基礎さえしっかりしていれば、いま書いているライターぐらいには到達することは可能です」と、新井一は言っています。“最初の一歩”として、各講座に向けた体験ワークショップもオススメです。

※シナリオ作家養成講座とシナリオ8週間講座は、オンライン受講も可能です。
詳しくは講座のページへ

シナリオ作家養成講座(6ヶ月)

シナリオ8週間講座(2ヶ月)

シナリオ通信講座 基礎科(6ヶ月)

お電話でのお申込み・お問い合わせ
TEL 03-3407-6936
営業日時(日祝休)
月曜日〜金曜日 10:00〜20:30
※土曜日は19:30まで

過去記事一覧

  • 表参道シナリオ日記
  • シナリオTIPS
  • 開講のお知らせ
  • 日本中にシナリオを!
  • 背のびしてしゃれおつ