平年値
シナリオ・センター代表の小林です。今朝のニュースで初めて知ったのですが、気象(気温・降水量・日照時間)の平年値って30年で出していて、10年ごとに更新しているのだそうです。
今年は変更にあたる年で5月から新しくなるそうで、直近の10年と入れ替えて1991年から2020年になると、随分変わるみたいです。
すべてのことに通じますが、どこを切り取るかで、平均値もなんでも変わるんです。
よく見せるのも悪く見せるのもできるって感じ?
気象の統計は、きちんとできているのでしょうから、そんなことはないのでしょうけれど。
どうなるのでしょうね。5月の気象予報士の方のお話が楽しみです。
こちらはいつもちょっと怪しい。
今日の東京感染者414人。
大阪は599人となり、命令ができる措置をするそうです。
おい、おい、お上がなにもやってきていないくせに、罰金、罰則だとかばかり作るのっておかしくないですか。
こちらが反対にお上に罰則をくらわせたいくらいです。
そちらがきちんと手を差しのべれば、みんな時短だろうが何だろうが守ります。
本当に困っている人がいるのです。罰金ではなく給付金を、安心できる医療体制を。
他人の立場
4月から、シナリオ・センターは通学に戻りますが、果たしてどうなるのか、日々の感染者更新にドキドキしながら明日を迎えます。
こんなに感染者が増えてどうする気なのだろう、なのにGOTOトラベル代わりの県内割引をやるって、どうなの?と思っていたら、1月期ドラマで一番視聴率がよかった「天国と地獄~サイコな二人~」(TBS)の脚本を描かれた出身ライターの森下佳子さんのお葉書を思い出しました。
「次のドラマは入れ替わりものです。入れ替わるということは他人の立場に立たざるを得ないということ。
他人の立場に立つことを忘れ続けるとどうなるのか…最終的にはそこを描きたいと思っています。」という放映前に下さったお葉書の一節を。(勝手にすみません。森下さん)
入れ替わりというのは設定です。刑事と殺人者と思われる人が入れ替わるというのは奇抜な設定だと思います。
でも、設定だけではドラマは面白くなりません。進みません。
ドラマを担うのはキャラクターです。刑事と殺人者、二人のキャラクター、周りを取り巻く人々のキャラクター。
だからこそ、どんどん面白く変化していくストーリー、さすがです、森下さん。
と、感心しながら楽しく拝見していたのですが、森下さんはもっと深く、もっと先に進んでいらしたのだと気がつきました。
入れ替わりという形を使って、他人の立場に立つ、他人の立場を忘れるということ、全く関係ないような話にしながら、このろくでもない今の社会を描こうとされていたのだなと思ったからです。
大事なのは、他人を想う心、想像力だということ。
ドラマとは、人間を描くことですが、観客に何を訴えるかです。
人間を見る目、物事を見る目、社会を見る目というのが大事だと思います。
コロナ禍で人心も知らず知らずのうちに変わってきています。
その変化も創作の裡ではとても必要なことで、よきにつけ悪しきにつけ、創作者は自分の目で見つめて、なにを描こうか、どこに視点を当てようかと、考えなければならないと思います。