シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。沖縄は梅雨明けしたとか。はやっつ!!サッカーはブラジルに負け残念だったけれど、ラクビーはヨーロッパの王者ウェールズ代表に13戦目にして初めて勝って嬉しい。日本の選手も世界に通用するようになってきているんですよね。
まだ夜が明けぬうちからサッカー観戦。前半も後半も最初の3分でいれられちゃって、眠い目をこすりながら観るには、ちょっとしんどい残念な展開でした。
負けた途端に、ずいぶんと批判の矢がでているようです。
DJポリスが出現して話題になったくらい自分のことのように勝てば大騒ぎするくせに、負けた途端に手のひら返すようにすごい勢いで批判する人になるって、どういうわけでしょう。
誰も負けたくてやっていないから、努力をしていないわけでもないから、勝負は、どちらかが勝ってどちらかが負けるに決まっているんだから・・・前向きに分析するのはいいけれど、それ以上は必要ないと思うんですけれど。
勝負といえば、こちらも勝ち負けではありません、「テレビ朝日21世紀新人シナリオ大賞」の授賞式が行われました。
最優秀賞は逃しましたが、優秀賞に作家集団の永田健さん「17歳は難しい」が受賞されました。おめでとうございます。
今回の「テレ朝21世紀新人シナリオ大賞」は、昨年に引き続き、またまた男性ばかり。最優秀賞「化石の微笑み」吉田光洋さん、優秀賞「このバス、あの世行き」大西雄仁さん共の男性です。
永田さんの作品は、17歳の女子高生が主人公。審査員の岡田惠和さんは、「永田さんは、僕と同い年だけれど、17歳の気持ちがかけてすごい。会話のセンスもいい。」
井上由美子さんも「17歳のことを書けて素晴らしい!」
同級生の親同士が駆け落ちし、駆け落ちされた17歳の同級生同士が親に会いにいく荘紆余曲折の末に掴んだものは・・・というお話です。
「起きてしまったことに“なぜ”と聞いてもしかたがないんだよ」セリフが光ります。
永田さんは、大変力のある方で、「第1回京急脚本家大賞」優秀賞、「第3回富士山河口湖映画祭シナリオコンクール」グランプリ受賞。「富士山河口湖映画祭」では、映画化され、上映されました。
今後の活躍が楽しみです。
永田さんと同じく「テレビ朝日21世紀新人シナリオ大賞」もとり、受賞歴では、永田さんに引けをとらない出身ライターの坂口理子さんが、最近の状況を報告に寄ってくださいました。
坂口さんは、「テレ朝」の他に「NHK創作テレビドラマ大賞」「WOWOWシナリオ大賞」「城戸賞」等受賞していらっしゃいます。
坂口さんの今日のご報告は、脚本を書かれた高畑監督の「かぐや姫の物語」が大幅に遅れて9月上映になるとのお話など仕事の進捗状況など。
新たな試みとして「WOWOW」で同じく受賞された福島敏朗さんと俳優の源さんと3人で今までにない繊細な感覚の演劇をめざす新ユニットを結成し、「銀河廃線~あの夜、僕は汽車から降りた」というお芝居が7月の上演の運びになったそうです。
受賞者つながりで、お互いの才能を認め合ってのことだと思います。自分たちでお芝居を作るのは楽しいと坂口さん。
受賞者つながりというのも、新たなラインですね。シナリオを通して、つながりは、色々なカタチで広がっていきます。
シナリオコミュニケーション、いいですね。