基礎固め
シナリオ・センター代表の小林です。春の陽の光は、暖かく穏やかで空を見ていると、な~んにも心配のない日々のような気がします。
春になれば芽吹いて、青々と樹々は茂り、花々は咲き誇る・・・そんな日を心から楽しめない、当たり前の暮らしができない寂しさを感じますが、それでも、お日様は癒してくれます。
シナリオ・センターの前のビルが取り壊していて、まあ、ガンガンガンガン毎日うるさいし、地震の如く揺れて、ちょっと怖いくらいです。
授業にもご迷惑をおかけしていると思います。申し訳ありません。
でも、この工事現場、ガンガンうるさい重機はピンクに白地の水玉模様、真っ赤なトラックが廃棄物を運んでいて、ディズニーランドか。(笑)
やっていることとの落差が可愛くて、アニメの怪獣が壊している雰囲気。取り壊しを請け負っている業者さんのセンスというか、優しい気持ちが伝わってきます。
授業の時は、ちょっと静かな作業をしてとお願いはしているのですが、建ってからさほど間もないビルなので、基礎が頑丈にしっかりとできていて壊すのが大変で、普通の解体より音がしてしまうと工事責任者の方からお聞きして、なんでも基礎は大事なのだなあと思いました。
映像表現の技術の基礎固めをしているシナリオ・センターとしては、ちょっと心に沁みました。
創作も同じ。シナリオの基礎がしっかりとできていれば、そうたやすくは壊れないのです。
この春もまた、新しく志す方々に、この言葉を送りたいです。
「型を知らずして型を崩せば型なし 型を知って型を崩せば型破り」
ほくとぞうし
山梨県の北杜市から「ほくとぞうし」という冊子をいただきました。
「水の山」北杜市は、日本一の名水の里。私の大好きなウイスキーもここで生まれています。(笑)
5年前から北杜市は、より「水の山」の魅力を知ってもらおうと「北杜市『水の山』映像祭シナリオ・コンクール」を始めました。
全国からシナリオを募り、地元の方々がキャストもスタッフも総出で映画を創られ、2020年からはラジオドラマシナリオコンクールとして、毎月募集をしています。
そして、その経緯なども含めた北杜市の紹介冊子「ほくとぞうし」が創刊されました。
映画づくりのこと、ラジオドラマの入選シナリオ、ラジオ番組収録風景等など盛りだくさんの内容で、北杜市の魅力が伝わってきます。
2016年に始められた映画シナリオ・コンクール、なんと1回目も2回目もシナリオ・センターの受講生の方が受賞され、映画化のはこびとなりました。
第1回は、有田哲也さんの「虎をかぶりて、駆けてく」(2018年製作)、こちらは、北杜市映像祭のHPから見ることができます。
第2回は、竹上雄介さんの「オオムラサキと図鑑くん」こちらはこれから6,7月に映像制作の予定だそうです。
2020年からはラジオドラマシナリオコンクールとなり、毎月5分ほどのラジオドラマを募集して、FM八ヶ岳で放送しています。
FM八ヶ岳では、作家集団の大前講師が、映像祭のシナリオ教室を務めさせていただいたご縁で、毎月第1土曜10:00~10:55(翌日曜日10:00から再放送)「小林節子と大前玲子のMovieBrunch」という番組で、シナリオの面白さ、映画の魅力を語っています。
そんな大前講師がラジオドラマコンクールの選者となり、選ばれたものは朗読劇の形で、「小林節子と大前玲子のMovieBrunch」で放送されています。
山梨県は、河口湖映画祭を10年やっていただき、協力もさせていただいたのでとても親しみ深く、「ほくとぞうし」を拝見すると、故郷のお話のように感じます。
シナリオ・センターにも置いてありますので、是非読んでみて下さい。
大前講師の「ラジオドラマの描き方」も掲載されていますので、ラジオドラマを描いてみたい方にお勧めです。