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スタッフが行く、表参道スポット
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しゃれおつなお店や人々が行きかう街、表参道。そこで働くシナリオ・センタースタッフの見たもの触れたものをご紹介します。

脚本家 八津弘幸 さん/NHK連続テレビ小説『おちょやん』

==「脚本家になってNHK連続テレビ小説を書きたい!」という方は多いのではないでしょうか。今回はこちらの先輩にご登場いただきました!==

NHK連続テレビ小説の第103作として、2020年11/30~2021年5/14まで放送された『おちょやん』。明治の末に、大阪の貧しい家に生まれた竹井千代(杉咲花)が、数々の困難と立ち向かいながら女優の道を歩み、“大阪のお母さん”と呼ばれるまでを描いた物語。

脚本は出身ライターの八津弘幸さん。これまでの主な作品は、土曜ドラマスペシャル『1942年のプレイボール』 ドラマ10『ミス・ジコチョー~天才・天ノ教授の調査ファイル~』(NHK)、池井戸潤さん原作『半沢直樹』『陸王』『下町ロケット』『ルーズヴェルト・ゲーム』(TBS)、『家政夫のミタゾノ』(テレビ朝日)等々。

大胆な構成力とエンターテインメント性をベースにした重厚な人間ドラマだけでなく、笑って泣ける人情ドラマを手掛けていらっしゃいます。

『月刊シナリオ教室2021年8月号』(7月末発行)にインタビューを掲載いたします。
それに先駆けて、こちらのブログでもご紹介。主に『おちょやん』についてお聞きしました。

「常に視聴者を騙したいと思っています。もちろん良い意味で」

――『おちょやん』の「テーマ」として掲げていたことは何ですか?

〇八津さん:一番描きたかったのは人の温かさ、優しさでしょうか。
許しと再生。人生はシンドくて、おもろいということ。

――主人公・竹井千代にふりかかる「困難」と「葛藤」を描く上で、特に心掛けたことはありますか?
生徒さんの中には「主人公の葛藤を描こうとすると、わざと主人公を困らせているようになり、嘘っぽくなってしまう…」と悩んでいる方もいます。

〇八津さん:ドラマの都合で主人公を追い詰めるのだから、どうしたって表向きわざとらしくなるのは仕方ないと思います。

でもそこに向き合う主人公や、相対する人物の心情に、一つでも視聴者が思いもよらなかった深い感情があると、それだけで説得力が増す気がします。

――他の作品においても、いつも大切にされていることはありますか?

〇八津さん:当たり前ですが、とにかく見た人に楽しんでもらいたい。それだけです。そのための手段の一つとして、僕は常に視聴者を騙したいと思っています。もちろん良い意味で。だからかどうか、登場人物が本音を語る瞬間は特に気を使い、懐疑的になっています。

※シナリオ・センター出身 脚本家・小説家・映画監督の方々のコメントを、こちらのページ『脚本家・小説家コメント記事一覧/脚本や小説を書くとは』で掲載しております。併せてご覧ください。
https://www.scenario.co.jp/online/22470/

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