短命
シナリオ・センター代表の小林です。今日の東京感染者593人。またまた先週より増えています。
先延ばし先延ばしの政府、東京都、オリンピック委員会は、ただただ強硬開催へと突っ走るのでしょうね。
ことが起こったときにどう対処するつもりなのでしょうか。次善策を持っていないと聞いていますが・・・。
新国立競技場は1万人で、感染リスク低いとスパコンで出ていると言います。国立競技場の中だけで、観客全員が前を向いている設定での試算です。
中だけでも関係者を入れると2万人超えると言われていますが、それも試算したのでしょうか。
競技場の外のことはどうでしょうか。競技に興奮した観客は粛々と直帰してくれるのでしょうか。
喜びのあまりハグし合うことはないでしょうか。祝杯をあげることはないでしょうか。
小さい会場は有観客でも大丈夫という根拠はなんでしょうか。
空港での検査はザルともいわれていますし、選手の方々が、選手村に入った後に陽性になったらどうするのでしょうか。
言い出したらきりがないほど、心配なことばかりです。
もし、コロナが蔓延したら、コロナに罹ったらどう責任をとってくれるのでしょう。
都は、時短要請拒否店4店に過料25万円を決定したと言います。
だとしたら、私たちも、過料請求したいです。
つぶれるかどうか、死ぬか生きるかのお店が要請を拒否しただけで、陽性者が出たわけでもないのに過料するなら、国も都もオリンピック員会にもきちんと責任取っていただこうじゃありませんか。
亡くなった方も後遺症がでていらっしゃる方もいます。
長命
8月号のシナリオ誌は、珍しいことにアニメの特集です。
「ご長寿アニメ~日本の原風景~」
「サザエさん」「ドラえもん」「それいけ!アンパンマン」「ちびまる子ちゃん」「クレヨンしんちゃん」「おじゃる丸」「名探偵コナン」など誰もが一度は見たことのある日本の原風景と言っても過言ではない国民的アニメを徹底深堀り。その魅力を探る。という特集です。
アニメライター志望の方だけでなく、シナリオライター目指す方は必読です。
「名探偵コナン」「おじゃる丸」は、ディレクター、ライターへのインタビューで、「それいけ!アンパンマン」藤田伸三さん、「クレヨンしんちゃん」川辺美奈子さん、「ちびまる子ちゃん」出身ライター田嶋久子さんのお三方を、出身ライターで「おじゃる丸」を描かれている高橋幹子さんが司会で座談会を。
そして、「それいけ!アンパンマン」「クレヨンしんちゃん」「ちびまる子ちゃん」のシナリオが掲載されています。
これってすごいことなんですよ。
なかなかアニメシナリオについて語るということがないのですが、この特集を読むといかにこのアニメが長寿番組になったかということが一目瞭然です。
なにより、キャラクター。
各アニメによって、シナリオまでの動きは違うようですが、このキャラクターがぶれないからこそ、常に新鮮で常に面白く続けていけることができるのですね。
アニメは実写でない分、細かい感情が表現がでにくいのですが、それだけにしっかりとキャラクターを立てることが大事なのです。
長寿ということは、どこかで同じような作品になってしまう気がしますが、シナリオを読むと昔の作品もあるのですが、どれも今でも通じる、面白い。
それはストーリーではなく、人間を描いているからなんです。
そして、同じ題材であったとしても視点が変わると表現も変わる。
長いこと同じ番組を描かれているシナリオライターの視点が長寿番組を支えているのだと思います。