パンケーキを毒見する
シナリオ・センター代表の小林です。東京感染者ついに1000人越えです。1149人。明日が怖い。
つい今しがたまでは脅していたのに、酒類販売業者の方々などの支援金を増やすという急な手のひら返しのニュース、ご覧になりましたか。
ま、こういう手のひら返しなら、とりあえずいいとしますか。
抜本的には全くよくはないのですが、声をあげれば世の中が動くなら、それは大事なことですから。票のせいかもですけどね。(笑)
それにしてもコロナ蔓延にはどう対処されるおつもりなのでしょうか、お上は。
日本アカデミー賞などを受賞した映画「新聞記者」を創られたスターサンズさんが、菅首相主役のドキュメンタリー映画「パンケーキを毒見する」を創られ、オンライン試写をみせていただきました。
ドキュメンタリー視点での政治バラエティ映画だそうです。
答えることをしない、答えを避ける菅総理の姿を浮き彫りにしつつ、どん人なのかを克明に描いています。
映画の中で上西充子法政大学大学院教授が国会での答弁を分析されていて、その答えのなさに笑いまくってしまったのですが、笑いながらとてもヤバイと思いました。
これをよしとする政治家たち、報道しないジャーナリズム、マスコミが今の日本を作ってしまっているわけですが、一番問題なのは、それを他人事(ヒトゴト)のように笑って見ている私だと思いました。
そんな私が日本中にたくさんいてはまずいです。なんとかしないと日本はどうにもならなくなりそうです。
他人事ではない、自分の生活が脅かされる、言論も表現も封じ込められる日がきていることを気がつき、常に声をあげ続けましょう。
ちゃんと見てるわよ、気づいているよと。
修学旅行
この1年半、コロナ禍で動きの取れない日本は、修学旅行もままならず、バーチャルでやる学校も出てきたようです。
ですが、子供たちには、おおむね不評です。(笑)
確かに、きれいな景色、神社仏閣があふれる360度VR映像、素晴らしいです。
その上にリアルにできる伝統工芸体験とか旅行代理店も知恵を絞って頑張られて創られています。
なのに、ほとんどん子供が、「長時間で地獄だった」「つらかった」(笑)という感想で、「楽しかった」という子供が少なかったというニュースに、創られた大人も体験した子供も気の毒だなぁと思いました。
京都や奈良のバーチャルでの観光は、それはそれでは鮮明にきれいですし、臨場感もあふれています。
でも、リアルですら歴史や文化にさほど興味の少ない子供たちが教室の椅子に座って、体育館に集まって、「本当に行けたらこんなところへ行けるんだよ」と言われながらみていても、退屈になるのは仕方がないと思います。
日本の文化、歴史は知ってもらいたいけれど、どうしたら子供たちが楽しめて、ちょっと教養がついて、思い出に残るものができるのでしょう。
リアルでも難しいことに映像で取り組んでいるのですから、旅行代理店のご苦労はひとしおと思います。
でも、バーチャルというハードに頼るのではなく、映像だからこそのものを創らないと子供には興味を持ってもらえないでしょう。
修学旅行という楽しさに、歴史や社会見学という学びというものをどう取り入れるか、映像の特性をどう生かせばいいのか、それを活かしたソフトを創らないと、子供は「地獄」です。「まさか、これで修学旅行の積立金とられるの?」と心配する子も。(笑)
どんなものを創れば楽しく思い出に残るか、それこそ、子どもの想像力と映像技術を使って、修学旅行と掛け合わせたシナリオを考えてみたいです。
もしかしたら、むしろ、子供たち自身での映像作りもいいかもしれません。
センター受講生の方々も出身ライターの方々もよくおっしゃるのは、アフター授業が楽しい、楽しかった、だからゼミが続いたのだと。
アフター授業、お茶したり、飲み会したり、何気ないおしゃべり、わちゃわちゃするのは楽しいものです。
そんなわちゃわちゃ感を映像で作れたり、ドラマにしたりできないのかと思います。
どこにも行けない子どものためにも大人のためにも。
そう、我慢させるなら我慢できるように何かしなくちゃね。蔓延しませんように。