シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。色々な方の発想法をお聴きすると自分の発想の貧困さを感じます。
犬も考えます。誰に何を求めれば、気持ちよく求めに応じてくれるか、それぞれの役割を考えつつ、人の顔をみながらお願いをします。気分によって散歩コースもかえます。今日行きたいところはどこか、立ち止まって考えます。
犬の発想がどこから生まれてくるのか、まったくわかりません。考えていることは確かです。(笑)
発想法の本がよく売れているそうです。
映画やドラマ、ゼミでの作品を見聞きして、自分の発想、視点との違いに気がついて、愕然とすることってありませんか?
私は、いつも感じます。でも、だから、「知りたいな、わかりたいな」という気持ちとつながるのだとポジティブに捉えています。(笑)
先日、東京新聞に放送作家の清水東さんが、萩本欽一さんの毎週のコント宿題に悩んでいたら、先輩が教しえてくれたというコントの発想法の話をされていました。
①電話帳を読め。電話帳にある様々な職業から発想をする。
②山手線に乗れ。グルグル乗りまわりながら、窓から見える看板をみて連想する。
③本屋へ行け。並んでいる本のタイトルから発想する。
「なにか、ないかなあ」というだけでは、浮かばないんですね。発想するには、ヒントがいるんです。
電話帳の職業、見たことも聞いたこともない職業って、結構あるんですよね。看板というと、周防監督の「Shall we ダンス?」を思い出します。
本のタイトルって、気が遠くなるほどいっぱいある。最近は案外そのものズバリ的なタイトルも多いけれど、著者と編集者がそれこそマーケティングして、悩んで悩んで考えてつけたものですから、ヒントは山ほど隠れている。
萩本欽一さんといえば、脚本家で監督の君塚良一さん。君塚さんも、欽ちゃんに「おばあさんおじいさんと話しなさい」といわれたそうです。自分と全然違う視点を持っているんですね、おばあさんおじいさんは。なるほど!
シナリオ・センターにも、すぐに使える発想法があります。
課題。講座でもゼミナールでも課題があります。この課題は、いつも言っていますが、課題を書こうということで、いつもみないもの、気持ちが行かないものにも、気が行くようになる・・・すると、今までにない発想できるんですね。
センターの受講生ならどなたでもお持ちのはずなのがカセ表。
新井一が作ったものですが、これほど分析し、分類されているものはありません。
ドラマのカセの分類ですから、ここから発想すれば、当然葛藤、対立、相克のドラマの盛り上げる要素満載の発想が生まれます。
基礎講座の時にもらったなあ・・・と仕舞いこんでいる方、取り出して机の前に張っておきましょう。
欽ちゃんの「おばあさんおじいさん」発想は、センターの教室でも活用できます。だって、色々な年代、職業、生き方をされている方々のお集まりですから、いわば宝の山なんですね。
ちょっと見回せば、宝の山だらけ。案外活用していないもんでしょう。
今夜は、立川らく朝さんの宝を分けてもらいます。
やったね!